飲食店がアフターコロナにできること
アフターコロナという言葉を耳にしますが、今が本当に「アフター」なのかどうか?と感じている方は多いのではないでしょうか?
なぜなら、今のところ新型コロナウィルスに有効とされるワクチンは出来上がっておらず、多くの国ではいまだに感染者の増加率が高まっているからです。
また、規制を緩和した国の中には再び集団感染が発生している国も多くあり、日本も決して対岸の火事とは言えません。
振り返ってみると、コロナウイルスが中国で蔓延しているという情報が流れだしたのが昨年の12月でした。
それが瞬く間に世界に広がり、この日本もそのコロナウイルスの渦に巻き込まれました。
ある研究機関の発表によると、日本は中国からのコロナウイルスの第一波を受け、そして欧米諸国からの第二波の影響でコロナウイルスの患者が増加し、日本全国に緊急事態宣言がだされることになったということです。
中国からの第一波に続いて、欧米からの第二波を受けたであろう3月末の自粛要請があり、そこから緊急事態宣言までに二週間ほどがありました。
そしてその緊急事態宣言の期間が約1.5カ月に及びましたが、世界中の経済活動は世界恐慌並み、いや、世界恐慌以上の影響を受けました。
今後コロナウイルスの第三波・四波が想定される中、飲食店などはどのような対策をとって経営を行えばよいのでしょうか。
大きく分けて2つの対策を考えてみたいと思います。
アフターコロナで変わる2つの意識
「アフターコロナ-飲食店が考えるべき2つのこととは?」で取り上げたように、このコロナウイルスの蔓延によって人々は2つの意識が変わるであろうと言われています。
それは「衛生面」と「人との距離感」です。
ですから飲食店は、お客さまにこの2つの点で安心・安全を提供しなければなりません。
どのようにそれができるのでしょうか?
衛生面での対策
対策1:入口
まず、入り口ではウイルス対応の消毒液の用意 、また店舗がウイルス対応済みであることの告知をします。
また、発熱や咳などの異常が認められるお客さまには入店をお断りさせていただく旨の注意書きを掲示することもできます。
対策2:席
食事中以外はマスクの着用をお願いし、可能ならばマスクを用意して、暫くはお忘れの方などに渡すなどの工夫もできます。
マスクをしていない人が多いことから感じる周辺の方への不安の波及を回避できます。
コロナウイルスに効果があるおしぼり(医療用・介護用のメディカルシートや紙おしぼり)を用意します。
抗ウイルスと言いながらコロナウイルスに対応していなかったり、誤解を与えるような表現をしていたり、コロナウイルスへの対応を科学的に検証していないにも関わらず抗ウイルスと言っている紙おしぼりが数多くあります。
通常これまで食品などで抗菌・抗ウイルスというと、サルモネラ菌・大腸菌やインフルエンザなどであり、それらの商品がすべてコロナウイルスに効果がある訳ではないので注意が必要です。
もしコロナウイルスに効果がある紙おしぼりをご用意したいと思うときはご自分でよくお調べになるか、木村容器のパッケージコンシェルジュまでご相談ください。
対策3:食器やカトラリー
ドリンクバーコーナーに置いてあるグラスやスプーン、またそれぞれのテーブルに置かれている調味料やカトラリーなどは、ウィルス感染を心配するお客様にとって不安の原因になります。
対策として、お冷グラスは紙コップなどに変更したり、マドラーや割りばしは完全包装の使い捨てにすることによって、お客様の不安を少しでも軽減することができます。
どうしても卓上に置くものがあれば、お客様が入れ替わるたびにアルコール消毒薬などを使用して清拭します。
対策4:厨房
実際にお客様の口に入る食べ物を扱う厨房では、ウイルス飛沫防止対策として、マスクやフェイスシールドなどを装着して調理し、そのような衛生面での対策をしていることを掲示物などでお客様に可視化することができます。
それに加えて、食品管理に関する安全面での訴求もできます。
※2020年4月1日現在、食品を介して新型コロナウィルス感染症に感染したとされる事例は報告されていません。
通常の食中毒予防のために行っている一般的な衛生管理(食品取扱者の体調管理や手洗い、消毒など)が実施されていれば心配の必要はないと言われています。詳しくは厚生労働省ホームページをご覧ください。
このように、基本的な衛生管理に関しても改めて訴求することで、消費者側の安心感につながります。
対策5:レジ
飛沫を防ぐため、店員とお客様の間に透明なアクリル板やビニールシートを設置することで対策します。
現金やクレジットカードの受け渡しの際は、トレーなどを使って行い、手を触れないような工夫をします。
また、感染症対策として再び注目されているのが、ORコードなどを使用した非接触型のキャッシュレス決済です。
これならカードや現金などを触る必要もないので、まだ導入していないお店は検討してみることができるかもしれません。
対策6:清掃・消毒
お客様がお帰りになるたびにテーブル、イス、卓上の調味料など接触感染になりうる部分をアルコール消毒薬、台所用洗剤(界面活性剤)で清拭します。
また、換気や空間除菌によって店内を清浄に保つことも大切です。
ドアノブ、トイレ、レジ周り、券売機のボタンなど多くの人が触れる部分はこまめに消毒し「○○時に消毒を行いました」など、お店の対策を見える化することもお客様の不安を取り除くのに効果があります。
距離感の対策
対策7:店内レイアウト
席と席の間隔を空けるスペースがある店は両脇できるだけ2m(最低でも1m)以上の間隔を空けます。
それほど間隔を空けられない店やカウンター席、テーブル席で真正面になる相席がある場合、テーブル上に区切りのパーテーションを設置することができます。
パーテーションには様ざまな形状・デザインがあります。お店の雰囲気などにあったものをお選びください。
もしお迷いの方やよいパーテーションが見つからない方は木村容器のパッケージコンシェルジュまでご相談ください。
対策8:接客
接客をする店員は、ウィルス対策として最も効果的な手洗いとマスクの着用を徹底し、客席への案内の際や、オーダーを受ける際も適切な距離を保って対応します。
最近は自分のスマホからメニューを注文できるシステムを導入しているお店もあります。
まとめ
この半年余りで世界中を震撼させたコロナウィルスですが、今後も私たちの生活の中に影響を残していくと考えられます。
今回は特に、衛生面と人との距離感への意識の変化が予想される中で、飲食店をどのように経営してゆくことができるのか考えてきました。
できる限りの対策をし、それをお客様に見える形で伝えていくことで、安心感を持っていただき、結果として消費活動につながっていくのではないでしょうか。
今求められている、衛生面と人との距離感での「安心・安全」に応えることは優先的に取り組むべき大切な仕事と言えます。
これから来るかもしれない、コロナウィルスの第三波、第四波に備えて、今、対策を進めていきましょう。
使い捨てカトラリーや新型コロナウィルスに効果のあるおしぼり、パーテーションなど、新型コロナ対策を考えている方は是非、木村容器のパッケージコンシェルまでご相談ください。
様々な経験を生かして最適なものをご提案します。