電子レンジ対応のテイクアウト・デリバリー容器
長引く新型コロナウイルス感染症の影響は、私たちの生活に大きな影響を及ぼしています。
例えば、マスクを外して食事をする時に飛沫感染をする危険があることから、飲食店での飲み会や会食の利用を控える人が多くなりました。
こうした中、家で外食気分を味わえるテイクアウト・デリバリーの需要が拡大しています。
一方、現在の状況で飲食店が営業を続けるには、ソーシャルディスタンスを確保するために席数を減らしたり、設備の改良、清掃・消毒の徹底などが必要になっています。
その結果、お店の稼働率が低下し、従業員の作業は増加するという状態になっているのです。
テイクアウトやデリバリーは席数に関係なく売上を上げることができるので、アフターコロナにおいて飲食店はテイクアウト・デリバリーの売上を増加させたいものです。
しかしテクアウトやデリバリーでお客様に満足していただくためには、温かいものは温かく食べていただけるような工夫が必要です。
そうなると、やはり電子レンジ対応の容器は心強い味方です。
でも、自分のお店のメニューに合った電子レンジ対応の容器を選ぶにはどうすれば良いのでしょうか?
この記事では、3つのポイントに絞って考えてみたいと思います。
テクアウトやデリバリーの容器選びが大切な理由
お店に来て下さるお客さまには、出来立てを提供すれば温かいお料理は温かく、冷たいお料理は冷たく食べていただけます。
しかし一般には、テイクアウト・デリバリーの商圏は2㌔以内と言われており、お客さまの元にお店の自慢の料理が届くまでにはどうしても時間がかかってしまいます。
そのためどう頑張っても出来立ての温かいまま、または冷たいまま食べていただくのが難しいのです。
ですからアフターコロナの今だからこそ、電子レンジ対応のテイクアウト・デリバリー容器や断熱機能のある容器を選ぶ必要があるのです。
しかもただ電子レンジ対応の容器を選べばよいというのでもありません。
機能だけを考えてテイクアウト・デリバリー容器を選んだ結果、自分のお店の雰囲気に合わなかったり、お料理の質や価格に見合った容器でないということがあります。
また選んだ容器が同じ商圏にある競合店と被ってしまい、差別化することが難しくなったり、メニューによってはテイクアウト・デリバリーした後に汁漏れなどのクレームが生じる可能性もあります。
ですから機能性はもちろん、自分のお店、メニューに合った自分好みのテイクアウト・デリバリー容器を選びたいと思うのではないでしょうか。
ではどのようにテイクアウト・デリバリーで使う電子レンジ対応の容器を選んだら良いのでしょうか?
まずはじめに、電子レンジで温められる素材の見極め方を考えてみましょう。
電子レンジで温められる素材の見極め方
電子レンジはどのように食品を温めているのでしょうか?
電子レンジはマイクロ波で食品中にある水分を加熱して温める仕組みとなっています。
そのため水分が多い食品は温度上昇が100℃程度でとどまりますが、油分が多い食品となると沸点が上がって100℃以上になることがあります。
したがってテイクアウト・デリバリーで使う容器の素材も100℃以上に対応しているものでないと変形することがあります。
また電子レンジでは使えない素材もあります。
前述したように電子レンジはマイクロ波を使い食品中にある水分を加熱して温める仕組みとなっているため、紙や木材など素材自体に水分が含まれている容器は、基本的に電子レンジでは使えません。
また、ペットボトルも電子レンジ対応のもの以外は、変形や破裂の危険があります。
そして、アルミホイルは電磁波を反射して電子レンジの故障の原因になる場合があり、発泡スチロールは電磁波によって有害物質が溶け出す恐れがあります。
このように、電子レンジの使用を想定するテイクアウト・デリバリー容器は、素材の性質や特徴を理解して慎重に選ぶことが大切です。
詳しくは素朴な疑問 プラスチックって電子レンジで使えるの?|プラスチック素材をご覧ください。
自分のお店に合った自分好みのテイクアウト・デリバリー容器の3つの選び方
ポイント①:容器の形状
コンビニやテイクアウトなどの容器を気を付けてみていると、実に様々な容器があることに気が付きます。
オーソドックスなご飯とおかずという弁当容器の他、丼もの、麺類、ドリアなど、それぞれに容器が違いますね。
当たり前のことですが、容器を決める時には、テイクアウト・デリバリーメニューに入れたいメニューを決め、その後それに見合った容器を決めます。
テイクアウト・デリバリーは、持ち運んで食べるものですから、盛付け直後にパッと見たときの見た目よりも、運搬の間も中身がキレイに保たれ、美味しさを保てるかが重要になって来ます。
そうしたことを考えて、容器の深さや仕切りの数、フタの形状などを選びます。
例えばカレーや丼物ならご飯と別にするのか、中皿付きの容器を使って分けるのか、仕切りのある容器を使うのかなど色々な選択肢があります。
また汁物や汁気のあるメニューを入れる場合には、汁漏れしにくい内篏合の蓋が安心です。
内篏合とは、フタと本体を容器の内側で合わせるタイプの蓋で、万が一持ち帰る途中で容器が傾いたとしても、漏れる心配が少なくなります。
また、容器の形状は開けやすいか、箸やスプーンやフォークなどを使ったときに食べやすいかどうかなども考えましょう。
容器の材質・素材(機能性)
電子レンジで温めることを考えると、メニューに合った材質や素材を選ぶことは大切です。
例えばテイクアウト・デリバリーメニューに入れたいメニューが油性の強いものでしょうか。
水分だけならいくら加熱しても100度までしか温度は上がりませんが、油は水よりも沸点がはるかに高いため、油分が多い料理は電子レンジで加熱しすぎると100℃を大きく超えてしまう可能性があります。
ですから、油分の多いメニューに使用する容器を選ぶ際には、電子レンジOKと書いてある容器だったとしても、耐熱温度をよく確かめる必要があります。
最近では耐熱温度が105℃までOKの低発泡ポリスチレンや、なんと耐熱温度が130℃の発泡ポリプロピレンなどがあります。
また手に持って食べるメニュー(例えば丼物)は、容器が熱くなってしまうと手で持てなかったり、頑張って持った結果火傷をしてしまうこともあるかもしれません。
ですからその際には手に持った時に熱くない、断熱性の高い容器を選ぶことも重要です。
容器のカラー(見た目)
飲食店のメニューは本当に幅広くあるので、そのメニューのカラーも色とりどりになります。 テイクアウト・デリバリーメニューの幅が広がれば広がるほど、容器選びの悩みも広がりますね。
食事はやっぱり見た目が大事ですよね!
特に日本人は五感で食事を楽しむ民族なので、見て楽しんで、匂いをかぎ味わうため、容器のカラーの選択は重要になって来ます。
ですからメニューやお店にあったデザインやカラーの容器を選びましょう。
一般的に言われているのが、赤などの暖色は食材の彩りを引き立てる効果があり、食欲を増進させる効果がああります。
一方、青などの寒色は冷たくてさっぱりした印象はありますが、一般的には食欲減退色と言われています。
しかし濃い青などはかえって高級でオシャレな印象を与えることもあるので、青だからといってそれだけで嫌厭するのはやめましょう。
また、黒や白のシンプルなカラーはどんな料理とも相性が良いといわれています。
黒は高級感を感じさせますし、白はあっさりした上品な味をイメージさせる効果があります。
詳しくはなぜ食品包装容器って色がついているの?|食品包装容器をご覧ください。
テイクアウト・デリバリーの容器を選ぶ際には、こうした色の持つ効果を考えつつ、お店の雰囲気やメニューに合った容器、また予想される客層が「食べたいな!」と感じる容器の色を探してみましょう。
まとめ
今回はテイクアウト・デリバリーでの容器の選び方について考えて来ました。
お客様から選ばれるお店になるためには、お店の出来立ての味を安全に快適に食べていただける機能と、見た目も良い容器包装選びが大切です。
たくさんの種類がある容器の中から、これらの条件を考えて選ぶのは簡単ではありません。
もし、どの容器選びでお悩みの方がいらっしゃいましたら、木村容器のパッケージコンシェルジュにご相談ください。
ご希望をお聞きした上で、最適な容器をご紹介いたします。
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