確実に進行している地球温暖化
昨年から続いているオーストラリアの山火事はいまだに燃え続け、首都キャンベラに近づいています。
やけどを負ったコアラや野生動物の姿は世界中でニュースになりました。
近年カリフォルニアやオーストラリアで起こっている山火事は、地球の温暖化と関係があることが明らかになっています。
地球の平均気温が上がることにより、乾燥した森林が燃えやすくなっているのです。
日本に住むわたしたちも、台風やゲリラ豪雨、異常な高温などの影響を受けています。
しかもこれらの自然現象のほとんどが地球温暖化現象が原因で生じているといわれているのです。
そのため今はこの地球温暖化現象の主要な原因の一つと考えられている地球温暖化ガス(CO2)の削減が急がれています。
この地球温暖化ガス削減のために今有効とされているのが、バイオマスプラスチック製品です。
しかしバイオマスプラスチック製品は本当に温暖化対策に有効なのでしょうか?
このコンテンツでは、その点を取り上げます。
地球温暖化の原因とは?
地球温暖化の原因は温室効果ガス(CO2)とされています。
しかし前述したように原因には諸説あり、地球温暖化現象の決定的な原因が分かっている訳ではありません。
例えば原因の一つとして挙げられるものに、太陽活動や火山、二酸化炭素(CO2)を酸素に変える生態系の破壊(自然破壊)などが挙げられています。
しかし様々な研究によると、産業革命前から現在までのCO2の増加速度や気温の上昇は、地球温暖化の原因が主に人間の様ざまな活動であるということが分かっています。
つまり自然に、偶然におきたことではないということです。
ですから、地球温暖化現象の全ての事実が明らかになっていないからといって今まで通りの活動を続けていては、地球の温暖化はますます加速するばかりです。
もしかしたらわたしたちの愛する子供たちの時代に、取り返しのつかないことが世界中で起こる可能性があるのです。
そのような可能性があると分かっていても、何もしたくないでしょうか?!
それとも子供たちのために例え不便になったとしても何かを、分かっているものから変えていかなければならないと考えるでしょうか。
多くの人は後者の考えをします。
ですから地球温暖化現象の原因となっている可能性があるところから対応していかなければ、本当に手遅れとなってしまうのです。
では今、地球温暖化現象の主な原因であると考えられている温室効果ガス(CO2)を減らすには何が必要なのでしょうか?
温室効果ガス(CO2)とはなんですか?
まずは温室効果ガスに具体的に何が含まれるのか考えてみましょう。
右の図は温室効果ガスの総排出量に占めるガスの種類別排出量です。
これらのガスは地球に達した太陽の熱で地球を暖かく保つという、なくてはならない役割があります。
もし温室効果ガスがなかったら、地表は氷点下の寒いところになってしまいます。
しかしこのガスが増え過ぎると、熱が宇宙に逃げていかず地表の温度が上昇して、地球の異常な気候変動を引き起こしてしまいます。
これが、地球温暖化です。
この図を見ると分かるように、温室効果ガスの多くを占めるのは二酸化炭素です。
今分かっているのは、二酸化炭素の排出量と世界の平均地上気温の上昇は比例関係にあるということです。
そして二酸化炭素の排出量を大幅に増やしているのは、産業革命に伴い大量消費されるようになった石炭や石油などの化石燃料です。
現在こうした化石燃料は発電、飛行機・自動車などの輸送用機器の燃料、またプラスチックなどを生産するときの燃料として大量に使われ、生産されるときに二酸化炭素(CO2)が数多く排出されることが分かっています。
そのため地球温暖化の主要な原因になっていると思われる二酸化炭素(CO2)を減らすために、自然由来のバイオマス燃料やバイオマスプラスチックなどへの転換が急務なのです。
バイオマスとは何か?
バイオマスとは、バイオ(生物)とマス(量)が結びついた言葉で、化石燃料を除く、動植物由来の再生可能な資源です。
バイオマスには①生ごみや家畜排せつ物などの廃棄系バイオマス②稲わら、籾殻、間伐材などの未利用バイオマス③エネルギーや製品向けの作物として生産される資源作物があります。
そしてバイオマスプラスチックは、③の資源作物を使って作られるプラスチックです。
バイオマスプラと生分解プラスチックについて詳しくはバイオマスプラスチックの正体とその歴史をご覧ください
日本はCO2削減の中期目標として、2030年度までに温室効果ガスの排出を2013年度比で26%削減するとしていて、これを達成するにはバイオマスプラスチックの利用を現状より大幅に増やすことが必要であるとされています。
現在その指針を受け、すでに多くの企業でバイオマスプラスチック製品への切替が進んでいます。
では、具体的にバイオマスプラスチック製品にはどのような製品があるのでしょうか?
現在ご用意できるバイオマスプラスチック製品とは・・・
わたしたちがよく目にするバイオマスプラスチック製品には、プラスチックカップ、レジ袋、お弁当容器・カトラリー類・プラスチックマドラーなどがあります。
とくにレジ袋は2020年7月から有料化が義務付けられますが、バイオマスプラの配合率が25%以上のレジ袋は無償提供を認めることになりました。
特に今飲食店やテイクアウトやデリバリー関係のお店、各種イベントでは、使い捨てプラスチックの容器、カップ、カトラリーがたくさん利用されます。
現在バイオマスプラスチックには様々な種類があり、透明性や弾力性に優れたものや、耐水性、ガスバリア性に優れたものなどがあるので、用途に合わせたバイオマスプラスチック製品を選ぶことができるようになっています。
また現状で木村容器でも、バイオマスプラスチック100%のお弁当袋の提案をし、ご注文を受けて納品しています。
多くのお客さまは『エコ』というと『紙袋』を選ばれる方が多いのですが、実はバイオマスプラスチックのレジ袋やお弁当袋の方が価格が安くなります。
たとえばオリジナルの別注品のバイオマスプラスチックのお弁当袋を作るとしても、その価格は紙袋の1/5くらいの価格になります。
高い・高いとお思いでしょうが、モノによってはバイオマスプラスチックの製品は安いんですよ!
まとめ
地球温暖化対策の一つの方法として有効なバイオマスプラスチックですが、日本のCO2削減目標を達成するにはさらに大幅なバイオマスプラスチックの利用が求められています。
木村容器では、様々な業種に合ったバイオマスプラスチックの製品を扱っています。
バイオマスプラスチックの製品に関するご相談は木村容器(株)のパッケージコンシェルジュまでご連絡ください。