ワックスペーパーはオーブンシートの代わりになるのでしょうか?
わたしはスポンジケーキを焼くのが大の苦手で、毎回膨らまないのでもう焼かないことにしています。
それ以外のお菓子は時々作りますが、やはり手作りのお菓子はとってもおいしく感じるものです。
そのお菓子作りに欠かせないのがさまざまな道具ですが、消耗品は意外と切らしてしまうことがあります。
たとえばわたしも以前、いざクッキーを焼こうと思った時にオーブンシートがない、と焦ったことがありました。
何か代用できるものはないか探していると、台所の引き出しの中にオーブンシートと似たようなパリッとした手触りの紙を見つけました。
あった!と思ったのも束の間、箱には「ワックスペーパー」と書いてあります。
果たしてワックスペーパーはお菓子作りに使っても大丈夫なのでしょうか?!
一瞬分かりませんでした。
みなさんはオーブンシートとワックスペーパーの違いなどをご存知ですか?
今回はそんな疑問について取り上げます。
ワックスペーパーとオーブンシートの違い
ワックスペーパーとオーブンシートは、触った感じが似ています。
互いに表面がツルツルしていて、水をはじきます。
この二つはどちらも耐水・耐油性の紙です。
オーブンシートは、グラシン紙の表面にシリコーン樹脂を塗ったものです。
シリコーン樹脂は耐熱性に優れているので、オーブンシートは高温に耐えられるのです。
また、シリコーン樹脂はほとんどの素材にくっつかないという特徴があります。
そのため、お菓子作りで下に敷いてオーブンで焼いたときにするっと取れるわけですね。
では、同じように表面がツルツルしていて水をはじワックスペーパーは、オーブンシートの代わりに使えるのでしょうか!?
ワックスペーパーとは、そもそもそのような紙があるわけではありません。
原紙となる紙があり、その紙をコーティングしているのがワックスペーパーなんです。
つまりワックスペーパーの原紙は様々ですが、みな原紙にワックスを染み込ませたものです。
そのワックスを原紙に染み込ませることで、耐水、耐油、防湿性を持たせています。
ではワックスとはなんでしょうか。
ワックスとは、分かりやすく言うとろうそくの蝋です。
ろうそくは高温で溶けてきますよね。
ですからワックスペーパーも熱に弱く、電子レンジやオーブンで使用できないのです。
ワックスペーパーは大体60~70℃前後から蝋が溶けてきて紙に染みだします。
もしワックスペーパーでクッキーを焼いたとしたら、早々にワックスが溶けてきて、へんな臭いと煙が出てきます。
そんなことになったら、せっかくの材料がみんな無駄になってがっかりですよね!
わたしも危うく無駄にするところでした。気が付いてよかった~
ということで大きな違いは、オーブンシートは耐熱性の紙ですが、ワックスペーパーは耐熱性がないということです。
ですからワックスペーパーをオーブンシートに代わりにしてはいけません。
じゃあクッキングシートはどうなの?
お店でよく見る商品で、クッキングシートというのがありますが、いったいどんな紙なのでしょうか?
クッキングシートは紙の表面がシリコン加工されています。
つまり、オーブンシートと同じものですね。
ですからオーブンや電子レンジに使用することができます。
とはいっても、最高温度は250℃、時間は20分以内と注意書きがされているものがほとんどです。
いくらオーブンペーパーやクッキングシートでも、熱源に当たると燃える可能性があるので、熱源から離して使用しましょう。
クッキングシートの意外な使い道、それは揚げ物です。
紙を熱い油に入れて平気なのかと驚きましたが、天ぷらを揚げる時一番高温で揚げる魚介類でも180~190℃です。
ドーナツだったら160℃くらいでしょうか。
わたしも見たことがあるのですが、チュロスをクッキングシートに絞り出してそのまま油で揚げるときれいにできるそうです。
クッキングシートの耐熱温度は250℃とありましたから、揚げ物に使っても平気なわけですね。
調べてみると、かき揚げもクッキングシートに載せてそのまま油に入れると、揚げた後きれいに剥がれるのでお勧めなのだとか。
写真のようにきれいにできたらいいですよね!今度挑戦してみたいと思います。
まとめ
オーブンで使えるか紙かどうかは、紙の表面を何で加工してあるかによるということが分かりました。
ワックスペーパーはオーブンオーブンシートの代わりにはなりませんので、なくなりそうだったら早めに買い足しておくことにしましょう!
木村容器では、オーブンでも安心して使えるいろいろなシート類を用意しています。
ぜひ木村容器をご活用ください。
何か分からない点がありましたら、木村容器のパッケージコンシェルジュまでご相談ください。