毎日リモートワークが続き、自炊の回数も増えました。
あぁ、そろそろあのレストランの味が恋しい〜! 新型コロナウィルスの影響で食生活のリズムや食卓の風景が一変したという人も多いことでしょう。
最近は、近所のレストランやカフェを応援したい一心で、平日の昼間はできるだけ弁当や惣菜のテイクアウトをするようになりました。
このコンテンツではこのコロナ禍で飲食店が行っているテイクアウトについて特集してみたいと思います。
テイクアウトは時代の寵児!
「食べ物からは多くのことがわかる」。
食物史研究家で「Tastes Like Chicken」の著者エメリン・ルードはこのように言っています。
「誰もが食べる。食べるという行為は、農業、科学、健康、栄養、文化の全てが一枚の皿に盛られているようなものだ」
まさに考えてみるとその通りです。
このコロナ禍では外出もままならない、なので必然的にテイクアウトかデリバリーになるのかもしれません。
今テイクアウトまたはデリバリーは時代の寵児といえます。
テイクアウト-現代人の強い味方
現代はこのテイクアウトはどのような意識を持たれているのでしょうか。
最近、コロナ禍ゆえかお店の看板やメニューに「テイクアウトできます」と書かれているのをよく見かけますし、人気のレストランの中にも、ランチのみテイクアウトを実施するお店が増えています。
新型コロナウイルスのため、「テイクアウト始めました」という表示もよく目にするようになりました。
少し冷めたコンビニのテイクアウト商品とは違い、手作りで出来立て、高品質な内容のお店もあり、しかも軽減税率対象ということもあって外食より低価格であることから非常に人気があります。
一般的にテイクアウトと聞くと、お弁当や総菜など主に食事をイメージしますが、コーヒーや紅茶、ジュースやスムージーなどの飲料の他にも、アイスクリームやパフェなどのスウィーツなど、多種多様なものが「お持ち帰り」で楽しむことができます。
注文してからすぐできる!普段食べられないものが食べられる!片付けも楽!外食より低価格!と、忙しい現代人の強い味方であるテイクアウトについて、ニーズの高まりの背景や、日本でのテイクアウトの歴史などをまとめてみました。
テイクアウトとはお持ち帰りのこと!?
テイクアウトは、客が調理された飲食物を店から持ち出して自宅など店外で食べる、飲食店のシステムことです。
日本では「持ち帰り」または「お持ち帰り」と言われていました。
自動車に乗りながら注文し、商品を受け取れる「ドライブスルー」もテイクアウトの一形態です。
以前はファーストフード店や牛丼屋など、テイクアウトができるお店は限られていましたが、今はお店の数もたくさんあり、和洋中様々なジャンルのテイクアウトが可能になっています。
ちなみに、お店の従業員が調理済みの飲食物を客の家へ運ぶのは、出前やデリバリーと呼ばれ、テイクアウトとは違う形態になります。
テイクアウト拡大の背景にある社会の変化
「10年ひと昔」と言われたのはそれこそ何十年も前のことで、現代はほんの1,2年で驚くほど社会が変化します。それに伴い人々の食生活も変化し、今までとは違ったニーズが生まれます。
食事のスタイルをおおまかに分けると、飲食店に行って食事をする「外食」、お弁当や総菜など調理済みの飲食物をテイクアウトして家や職場で食べる「中食(なかしょく)」、家庭で手作りした料理を食べる「内食(うちしょく)」という三つのスタイルに分けることができます。
近年、この三つのスタイルのうち「中食」と「外食」の分野が伸びています。共働き世帯の増加や高齢化、独身の世帯の増加に伴って、家で手作りする割合が減りつつあるのです。
それと共に、長引く不況の影響、そしてコロナ禍ゆえに、特に中食つまり「テイクアウト」の市場が拡大しています。
外食よりも低価格で、コンビニにない「手作り」「出来立て」の食事が食べられる、外食よりも時間がかからないなど、テイクアウトには現代人が求める様々なメリットがあるのです。
日本のテイクアウトの歴史
さかのぼっていくと、日本には江戸時代から、様々な食べ物をテイクアウトする文化があったようです。
江戸時代から近代までの歴史を振り返りたいと思います。
江戸時代のテイクアウト
江戸の庶民がテイクアウトしていたものの一番は、やはり惣菜だったようです。魚や野菜の煮物を売る「煮売り屋」という店があちらこちらにあり、仕事の帰りに買って帰るというスタイルが多かったのです。
共働きが多く独身男性が多かった江戸は、食生活の面でも私たちの住んでいる21世紀と似ていたのです。
他に江戸で繁盛していたのが屋台ですが、屋台で帰りがけのちょっと一杯を楽しんだあと、稲荷ずしやおにぎりなどを家にいる家族へのお土産にテイクアウトする、というのも一般的でした。
また、テイクアウトといえばやはり弁当ですが、江戸時代には弁当屋というのはあまりなかったようで、料亭などがお得意さんに頼まれて、何かの祝い事や芝居見物、花見などの時に作っていたと言われています。折箱といわれる木製のお弁当箱にきれいに詰められたお弁当は、比較的裕福な家庭が特別な時にしか食べられないテイクアウトでした。
他にも、団子や季節の和菓子なども、当時たくさんあった「茶屋」でテイクアウトされていました。
日本でいう「元祖テイクアウトスウィーツ」といったところです。
このように、忙しい人の味方、また普段の食事に変化をつけてくれるテイクアウトは、日本人が昔から親しんできた食生活の一部なのです。
現代日本のテイクアウト事情
江戸時代から盛んであったテイクアウトは、明治時代に駅弁が登場すると、弁当やサンドウィッチなど、いつでも食べられるバラエティ豊かなメニューが登場しました。ジュース、コーヒー、スムージーなど、歩きながら楽しめるドリンク類も人気です。
いずれの場合も、持ち帰る途中で形が崩れたりこぼれたりしないよう、しっかりとした包装と内容物に適した容器があってはじめてテイクアウトができるわけです。
容器や包装紙、袋などは、単なる包装資材という実用性の面だけではなく、お店のイメージや宣伝にも直結しますので重要といえます。
特に昨今は、購入した商品をすぐさまスマホで撮影し、SNSで紹介するユーザーが増えています。
よく言う「インスタ映え」するおしゃれな見た目も大切なのです。拡散されれば、店舗や商品の知名度はアップし、即売り上げにつながりますから、テイクアウトに使用容器や包装紙、袋は無料の広告媒体ということができるのです。
木村容器では、おしゃれなデザインのオリジナル容器を扱っています。是非ご相談ください。
まとめ
テイクアウトは江戸時代から続く歴史あるものです。
美味しいものを、手軽にかつ美しい状態でいただきたいという気持ちは、昔からあるものです。
生活スタイルや社会情勢が変化しても、このニーズに変わりはありません。
温かいものを温かいまま、おしゃれな料理をおしゃれなまま持ち帰っていただくには、容器の選択が重要になります。
木村容器は大正を起源として培ってきたノウハウを活かし、様々な食品に合う包装容器を安価で提供できます。
また、テイクアウトの始め方のコツにも精通しております。
(テイクアウトを始める際の考え方については【ノウハウ教えます】もっとお店を繁盛させたいからテイクアウトを始めたい!をご参照ください)
是非、木村容器のパッケージコンシェルジュにご相談ください。