先日、2019年にサラリーマンがランチに使ったお金の平均が555円で、1979年の調査開始以来2番目に低い金額だった、という記事を目にしました。(新生銀行「サラリーマンのお小遣い調査」)
しかもその金額は前年の2018年より15円低くなっているというのです。
555円というと、東京では外食はなかなか難しそうです。
私は弁当を作って会社に持参していますが、たまに弁当を作って行かなかった日に外食しようと思うと、普通の定食は1000円が普通です。
政府の発表では景気は回復していると聞くものの、現場(?)では自由に使えるお小遣い(可処分所得)が減少しているので、ランチの外食は控えてコンビニやテイクアウトの弁当、または自宅から弁当持参、というサラリーマンが増えているようです。
なかなか増えないお小遣いに加え、2019年から導入された軽減税率により、節約志向が働きさらに外食頻度が減っています。
このような日本の状況に、飲食店はどのように対応していったらよいのでしょうか。
消費マインドの冷え込み
外食を節約しているのは何もサラリーマンだけではありません。
料理レシピのコミュニティウェブサイトを運営するクックパッドがユーザーに対して行ったアンケート、「消費税率引き上げによる食卓への影響」では、
消費税増税や軽減税率によって「必ず今よりも節約すると思う」人が30.5%「どちらかというと今よりも節約すると思う」48.0%となっていて、
節約意識が高まっていることが分かります。
また、何を節約するかという問いに対しては「食費」と答えた人が一番多く、食生活で変化しそうなことでは「外食の頻度が減る」と回答した人が68.4%となっています。
このように外食費は節約のためにはかなり早い段階で削られる対象であることが分かります。
そんな消費者の心情を汲んで、飲食店はどんなメニューを提供していったらよいのでしょうか?
こだわりのテイクアウトメニューを用意
いくら節約志向と言っても、食事は365日するものです。
また、健康であれば食べることは生活の楽しみの大きな部分を占めています。
ですから外食をしない代わりに、ちょっといい食材を買ってきて自宅で料理したりするのです。
しかし現実は忙しく、つい毎週同じようなメニューを食べているということになりがちです。
そんな消費者の心を捉えるのが「テイクアウト」それも「こだわりの」テイクアウトなのです。
テイクアウト+こだわり=節約しているけど満足!
まずはテイクアウトというだけで、節約したい!と思っている消費者の心を惹きつけます。
外食ではないから、「ちょっと得した」という気持ちが働くのです。
現に消費税増税後の10月から、飲食店の中にはテイクアウトやデリバリーで売上を伸ばしているお店が多いようです。
しかしただのテイクアウトでは、競合する店がたくさんあります。
そこで重要なのが「こだわり」です。
「こだわり」はお店ごとに違ってきますが、2019年のお歳暮商戦では、お家で食べる贅沢な食材が人気をよんでいました。
例えば、3万円弱する骨付き熟成高級ハムや国産の高級牛しゃぶしゃぶセット、高級米の食べ比べセットなど普段とは違う贅沢を自宅で楽しむ人が増えているのです。
また、地方の特産品や○○限定など、産地や季節を打ち出した特徴のあるメニューも人気があります。
さらに見た目も重要です。
外食をするとうれしいのが、自宅では使わない食材や綺麗な彩り、味付けなどです。
テイクアウトでもこうしたポイントを意識することができます。
そうすれば、外食費は節約したいけどいつもと違うメニューで楽しみたいというお客様の心をつかむことができます。
こだわりのメニューは容器選びも大切
前述したように、お客様は外食はしないけれどもいつもと違う食卓、外食のような非日常を求める傾向にあります。
そこでメニューと並んで重要なのが容器選びです。
お店で食べるのと違って、テイクアウトやデリバリーには出来上がった料理に「持ち帰る」という動きが加わります。
お客様がこだわりのメニューで満足感を味わうには、料理を盛り付けた時ではなく、「食べる時」にきれいな状態でなくてはならないのです。
こだわりのテイクアウトメニューに合う容器選びはどんな点に気を付けたらよいのでしょうか?
テイクアウトと一言で言っても今は様々な形態があります。
通常の持ち帰りは、お客様が自分で持ち帰ります
都市部を中心に売上を伸ばしているのが、デリバリーです。
デリバリーの中では、出前館やUber Eatsなどが有名ですが、デリバリーはバイクや自転車などで配達するため、容器は多少の揺れに対応できるこぼれにくいものを選ぶ必要があります。
時々目にするのが、Uber Eatsで注文したら、料理がぐちゃぐちゃだったというクレームです。
Uber Eatsは個人事業主のためか、いい加減な配達の人が時々いるようです。
ウーバーイーツ|Uber Eatsのメリットデメリットについては飲食店でウーバーイーツを活用する!!メリットデメリットを解説|Uber Eatsをご覧ください。
ですからお店側としては包装をしっかりして、こぼれやすいものはホルダーでしっかリ固定するなど対策をしておくと安心です。
しかしいくらこぼれにくいと言っても、素敵な盛り付けが生えるような容器を選びたいものです。
またコストの面も重要です。
こうしたことをしっかり考慮しお客様の満足度が高いこだわりのテイクアウトメニューで、この時代を乗り切りたいものです。
まとめ
消費税増税の影響で外食の頻度が減っている一方、ちょっといいものを買ってきてお家で食べようと考える人は増えているようです。こんな時代だからこそ、お店のこだわりを感じられるテイクアウトメニューで売上アップを狙ってみましょう。
木村容器では、テイクアウトに欠かせないテイクアウト包装/容器などの相談を承っています。
また、Uber Eatsなどのデリバリーでも安心な容器やホルダーなどのご提案もできます。
是非木村容器のパッケージコンシェルジュまでご連絡ください。