第三次タピオカブーム
時代が平成から令和に代わるのに伴い、テレビでは平成で流行ったものを振り返る番組が特集されていました。
ティラミス、パンナコッタ、ナタデココ、タピオカ・・・学生時代に食べたものばかりです。
女学校でも、尋常小学校でもありません。ただの学生時代です。
たとえばティラミスなどは、今となってはもう流行を通り過ぎ、しっかりとデザートとして定着している感がありますが、タピオカは現在リバイバル中といえます。
タピオカの第一次ブームが1992年と言われていますから、今タピオカドリンクの店に行列している若い女子は、平成のタピオカ旋風を知らないんだろうなあと思いつつ。
今タピオカは第三次ブームと言われています。
タピオカはなぜ再び人気を集めるようになったのでしょうか。
そもそもタピオカって何なのでしょうか。
第三次タピオカブームの理由を特集してみます。
タピオカとはなんですか?
タピオカとは熱帯地域に生育する「キャッサバ」の根から作られるデンプンのことです。
でんぷん製造法をブラジルの先住民の言葉で「tipi'óka」と呼ぶところから「タピオカ」という名前が付いたそうです。
このキャッサバはイモの一種で、原産地は南米です。
そのキャッサバが最初アフリカにて栽培され、その後東南アジア諸国に広がったといわれています。
わたしたちがタピオカと聞くと丸い粒のタピオカを想像しますが、タピオカがキャッサバから取られたデンプンのことであれば、その粉状がゲル状のものも、丸であったとしても同じく「タピオカ」と呼びます。
右の画像をご覧ください。
これはタピオカです。
画像の丸くてドリンクの中に入っているタピオカの粉が加工された最終的な形のものです。
まず最初にキャッサバをすりおろし粉にします。
そしてその粉=デンプンを水で溶いて加熱し、大きな樽で回転させて球状にして乾燥させます。
このように丸く加工されたものは「タピオカ・パール」と呼びます。
そういえば日本で最初にタピオカドリンクを販売したお店は「パールレディー」という名前でした。
「パールボーイ」じゃダメなんですね。
このようにタピオカパールは元々みんな白い色ですが、よく見かける黒いタピオカは、後でカラメルで着色して黒くなったブラックタピオカになっています。
ですから元々のタピオカは白いものなんです。
タピオカブームの要因とは?
タピオカは中華圏でいろいろなデザートの形で親しまれていました。
その後1980年代に台湾でタピオカミルクティーが考案され、歩きながら飲めるタピオカドリンクとして人気になりました。
前述したように、日本の第一次タピオカブームは1990年代後半に、台湾チェーン店のQuicklyやEasyWayが日本に進出してきたことによって起こりました。
それがきっかけにタピオカをコンビニなどで買えるようになりましたが、日本でのタピオカブームはその後収まったかのように見えました。
その後2008年に台湾ブランドの上陸により黒いタピオカが入ったミルクティーが流行り第二次タピオカブームが到来し、再びタピオカブームが巻き起こったのです。
そして昨年、第三次タピオカブームともいえるタピオカ旋風が今もなお、この日本を席捲しているのです。
このタピオカの再ブームの要因は何だったのでしょうか?
分析してみます。
タピオカが再び注目されている理由
新しいもの好きな若い子に人気、という考え方もありますが、このタピオカブームはけっこう長く続きそうです。
このタピオカブームが起きた理由を考察してみたいと思います。
①お茶が注目されている
今では外出先で「ちょっとお茶しよう」というと、お茶ではなくコーヒーのほうが選択肢がたくさんあります。
なぜなら昨年までサードウェーブと言われるほど、コーヒーブームが到来していたのです。
そのためスタバ、タリーズ、ブルーボトルなどコーヒーショップは次々出店しますが、お茶を手軽に飲める専門店はそんなに多くなかったのです。
しかしコーヒー以外のおいしい飲み物を求める人たちが、種類も多く香りが良いお茶に注目するようになりました。
つまりコーヒーのサードウェーブによって、コンビニなどで簡単にコーヒーが買えるようになりました。
どこでもです。
それでコンビニもコーヒーだけではなくカフェラテなども投入し、コーヒーブームに拍車がかかっていきました。
その後飽きが来そうになるとコーヒー飲料メーカーはボトルで飲めるコーヒーを市場に投入し、さらにそれもブームになりました。
しかしそこまでくると飽きが来るのも当然です。
若者を中心にコーヒー離れが進んできたのです。
また人々の健康意識の高まりによって「健康によさそうなお茶」が女性を中心に人気を集めるようにもなりました。
こうして注目が集まり始めた中国茶に、スイーツのようなタピオカを組み合わせたタピオカミルクティの人気が現在高まっているのです。
そしてただの飲み物ではなくて、スイーツの要素を含んでいるのもタピオカの人気の秘密ではと思います。
飲み物とスイーツを別々に頼んだら、どうしても千円超えてしまいます。
しかしタピオカミルクティーなら一杯でどちらも楽しめるのでお得感があるからです。
そんなお得感満載のタピオカドリンクに、流行に目ざとい若者たちが飛びつくのは時間の問題だったのです。
②SNSに投稿!インスタ映え!
タピオカのお店に並んでいる人を観察してみると、10代から20代の女性が圧倒的に多いといえます。
そしてタピオカを手にするとお決まりのようにスマホで撮影、インスタに投稿というのが彼女たちのパターンです。
かわいいパッケージにつぶつぶのタピオカはインスタ映え間違いなし。
容器にもそれぞれのお店ごとに違いがあって、「The Ally 」のように高級感を感じさせる容器で勝負しているお店もあります。
フォトジェニックな容器を持ったらSNSに投稿するだけじゃなくて、街を歩いてみんなに見せたい!?
これこそお店にとっては、すごい宣伝効果ですね。
今や誰もが「インスタ映え」を意識する時代です。
タピオカドリンクのお店は赤、オレンジ、紫など目をひくカラーを使った店構え。
「The Ally 」は黒や茶に白地と都会的な雰囲気です。
中には原宿にオープンした珍珠堂のように黒+赤の台湾色が濃いお店もあり、こんなお店の前で写真を撮ったらわたしでも素敵にインスタ映えの写真が撮れちゃいそうです。
タピオカ店に若い子がワイワイと集まる雰囲気なのも頷けます。
タピオカブームの背景には、インスタ映えの影響もあるのかもしれません。
③台湾人気の影響
タピオカドリンクの発祥は台湾。
その台湾が近年日本人の旅行先としてとても人気なんです。
台湾は格安で安全、気軽にアジアが味わえ、しかも有名な親日国ということで、台湾のことをメディアで目にすることも多くなりました。
皆さんの中にも台湾に行ったことがあるという方も多いのではないでしょうか。
しかも台湾の食は美味しいんです!!
台湾に行ったら小籠包、鶏肉飯(ジーローハン)、マンゴーかき氷などおいしいものがいっぱいですが、やっぱり目につくのはタピオカドリンクです。
なんといっても台湾はコンビニよりタピオカドリンクのお店の方が多いのです。
台湾から帰ってきて、「あ〜また台湾に行きたいな〜。タピオカでも飲んで我慢するか~」なんて人も多くいます。
「旅」と「食」は密接なので、それだけ国内に与える影響も大きいといえますね。
台湾に行く人が多いほど、日本でのタピオカブームは続き、盛り上がっていくのかもしれません。
タピオカブーム まとめ
人気沸騰中のタピオカドリンク。
調べてみると、平成の旋風とは少し違った理由でタピオカが注目されていることが分かりました。
「今日はウーロン茶ベースにしようかな」なんてお茶にこだわるようになったら、あなたもタピオカ通かもしれませんね。
木村容器はタピオカドリンクに使用するオリジナル容器、ストローなどを数多く取り扱っております。
ぜひオシャレな、インスタ映えする容器をお探しのお店様は、是非とも木村容器のパッケージコンシェルジュに連絡してみてください。
このように木村容器ではタピオカ店に必要な様ざまな容器や包装資材を格安で販売しています。
また今後のお店の方向性にお悩みのお客さまのご相談にものれるパッケージコンシェルジュもいます。
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