リッドとはなに?お店にもお客さまにも安心なアイテム
先日、運転好きの親友に連れられてドライブに行きました。
途中コンビニ カフェでホットのコーヒーを購入。
運転してくれる親友のため、わたしがオゴリました。
しばらく車で走った後、親友は車を端に寄せてピタッと停車。
そしてコーヒーのフタをカパッと外し、フーフーしてから飲み始めたんです。
「えっ!フタって外すの!?」って思わず聞いちゃいました。
親友いわく、なんでも香りを楽しみたいんだとか・・・・・。
だったら最初から蓋を外してもらえば良かったのに・・・・と想うわたし。
そんな議論の的、コーヒーなどをテイクアウトするときに付いてくる、フタ(蓋/リッド)についてのお話です。
リッド(フタ/蓋)とは何ですか?
フタ(蓋)、通称リッド(lid)はすでにご存じの方が多いと思いますが、テイクアウト用ドリンクについてくるプラスチック製のフタのことをいいます。
ちなみに、目のフタとも言えそうな「まぶた」は英語でeyelidだそうです。
このリッドの目的については以前各種コップ備品 リッド(蓋)に関してのコンテンツでも触れましたが、コーヒーなどの熱い飲み物をテイクアウトする人が、その熱い飲料をこぼして火傷をしないために存在しています。
ただ、これは購入したお客様目線のことで、実は売り手側にも、わざわざリッドを使う理由があるんです。
そもそも、事業者側にメリットがなければ、わざわざコストをかけてまでリッドを使おうという気にはなりませんよね?
こんなにリッドが普及したのには訳があるんです。
リッドの進化を後押しした事件とは?
リッドは1970年代に登場し、少しずつ改良されてきていました。
しかし、1992年にステラ・リーバック (当時79歳)によって起こされた訴訟により、リッドの進化が加速することになりました。
これは有名な事件ですので知っている方もいらっしゃると思います。
事件のあらましはこうです。
彼女はマクドナルドのドライブスルーでコーヒーを買い、砂糖とミルクを入れようとコーヒーのフタを開けた時、うまく開けられず中の熱いコーヒをこぼしてしまい、彼女は大やけどを負ってしまいます。
それがきっかけとなり、彼女は賠償金を求めてマクドナルドを相手に裁判を起こしたのです。
さすが訴訟王国アメリカ。
同じように車の中でおでんを足に落とし、大やけどをしたわたしも訴訟を起こしたい・・・・。
そんな衝動にかられました。
気を取り直して、コンテンツを続けますが、
これがいわゆる『マクドナルド・コーヒー事件』『ホットコーヒー裁判』として一般的によく知られている訴訟です。
裁判の結果、陪審員全員一致でステラ・リーベックが勝訴します。
日本でも、“3億円もの賠償金”が得られた裁判として報道されました。
結果的に和解し、マクドナルドが当時約3億円(60万ドル未満)の和解金を支払って終わったようです。
この日本では、ここまでの裁判沙汰にはならないかもしれません。
それでも、簡単にSNSで情報が拡散できる時代です。
店頭でお客様にホットドリンクを渡す時はもちろんのこと、その後もお客様にヤケドを負わせてしまったら、事業者としては大損害に至りかねません。
お客様の安全への配慮はもちろんのこと、事業者側がある程度自分を守るためにも、リッドは役立ってきたようですし、今後も役立っていくでしょう。
リッドにはどんな種類があるの?
では実際、ちまたでは、どんなリッドが使われているのでしょうか?
- リフトアップリッド
- ドリンキングリッド
- 平フタ(U字穴)
- 平フタ(×穴)
- ドームフタ(穴なし・穴あき)
ホットドリンク用リッドの多くは、左の写真のように全体がコップより上に高くなっていて、クリーム状のトッピングやホイップがつぶされないようになっています。
上唇が馴染んで飲みやすいよう、一部にくぼみが作られていますよね。
写真のように側面には段が付いていて、紙コップの取り外しがスムーズに、そしてしっかりと止まるよう工夫されています。
飲み口は、最初から穴が開いているものと、自分でリフトアップして穴を開閉できるタイプの二種類あります。
前者を東罐興業では「ドリンキングリッド」、後者を「リフトアップリッド」と言っています。
ちなみに飲み口の反対側にある楊枝で刺したような穴は、空気穴です。
これによって、スムーズに、そして滑らかにリッドを通して中の飲み物を飲むことができます。
プラスチックカップ用の蓋(リッド)は、生クリームやアイスクリームが上に盛られても安心なドーム状のものや、平蓋でストロー穴だけが十字に切られていてゴミやホコリが入りにくい形状のものやU字状に空いているものもあります。
最近では、ストロー廃止の方向性を反映し、リッドに口を付けて直接飲めるものも多くなってきました。
リッドと一口に言っても様ざまな用途によって形がありますね。
ストロー穴の位置が真ん中なのか、隅のほうなのかによっても雰囲気が変わりそうです。
リッドを着ける3つの効果
前述したわたしの友人のように、飲料の香りを楽しむためにフタを外したいという方も少なくないと思います。
ほかにも、熱い飲み物にリッドをしてしまうと、口に入るタイミングがわかりにくくて苦手とか、フーフー冷ませないなどの理由で、「リッドいらん!」と思っている方もいらっしゃいます。
しかし、リッドがあると、こんな3つの効果があるんです!
こぼれにくい
テイクアウトで持ち歩く時は特に重要です。
歩いて持って帰ったのち、後から中を見てみたらリッドにコーヒーがついていた・・・なんてことは誰しも経験していると思います。
だって歩けば液体は揺れるものですからね。
それから案外多いのが、会社のデスクでこぼしてしまうという事件です。
以前メーカーのヘルプデスクの隣で仕事をしていましたが、皆さん最初は「パソコンが動きません」と言って持って来られるんですが、ノートパソコンのキーボードを外せばすぐに分かってしまいます。
そうなんです。バレバレですよ~
そんな時はやんわりと「何かこぼされましたか?」と聞いてあげているのですが・・・。
聞かれた方は口がモゴモゴ・・・冷や汗たらりです。
しかし、リッドがあるとそんなひやひや経験を減らすことができますね。
いっそう美味しくなる
カフェラテやカプチーノを飲むとき、カップの底にミルクの泡が残ってしまうことってないですか?
そんなときは「何のためのミルクだったんだー」とツッコミたくなりますが、それを防いでくれるのが、リッドとその穴!
下にあるエスプレッソと上のスチームミルクが、バランスよく混ぜ合わせられ、この穴から出てくるんです!
つまりこのリッドのおかげでわたしたちは調和の取れた、そして計算され尽くした美味しさを味わえるんですね!!
もうこれでリッド様に足を向けて眠れなくなります。
冷めにくい
熱い飲み物にリッドがないと、中の飲料の外気に触れる面積が多くなるので、その飲料はどんどん冷めていきます。
「せっかくホットを買ったのに、飲む時には常温なんて・・・」悲しくなってしまいます。
やっぱり、ホッとするためには、ホットコーヒーじゃないとですよね!?
まとめ
リッドは利用するわたしたちの安全と美味しさのため、メーカーの長年のアイデアと研究によって生み出されたものだったんですね。
もちろん、使い方は自由です!「最初は外して冷ましてからリッドを装着」など自分なりのこだわりを楽しみながら、リラックスタイムをエンジョイしたいですね!
木村容器のパッケージコンシェルジュは、お店にもお客さまにも安心で快適な紙コップ/プラスチックカップとリッドなどをご提案しています。
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