コーヒーにマドラーは必要?
ゆったりとした休日、あーカフェラテ飲みたいな~と思ったら皆さんはどうしますか?
我慢しますか?!
それとも思い切って、オシャレをしてカフェラテを買いにお出かけをしますか?!
ちなみにわたしだったらコンビニか静かで落ち着いたお気に入りのカフェに向かいます。
もしコンビニだったら、その日の気分に合わせてお好みのカスタマイズが無料でできるコンビニカフェを選びますね!
もちろん、軽減税率を考えてテイクアウトです!
以前に比べ今は、身近に様ざまなカフェ業態があるので、その日の気分やお財布状態に合わせてお好みのカフェを選ぶことができます。
特にカフェ業態は数多くあるので、差別化を目指し色々なサービスを取り入れています。
前述したように、今ではコンビニなどでも飲み物の味をカスタマイズできるようなサービスが取り入れられており、お好みのカスタマイズができるので飽きずにそのコンビニカフェに通っているという人は多いようです。
わたしは、そんなコンビニがご用達なのですが、シロップやパウダーをかけたら、コップを軽く揺らしながらゆっくり香りを楽しみ、一口ずつ味わっていきます。
そして最後の一口!と思って飲み干した次の瞬間「甘っっ!!ゲホッ!水をくれーっ!」と心の中で大騒ぎ。
コーヒーマドラーを使っていなかったのです。
そう、The ズボラーなわたし(←仕事はキッチリしっかりやりますよ!あくまでこれは休日のハナシです!)はマドラーを使わないせいでいつも最後にイタイ目に遭うのです…
今回はそんなわたしの救世主、マドラーを特集します。
そもそもマドラーの正体は?
「マドラー」= muddler? 外国で通じるの?!
日本で使われている「マドラー」っていう言葉。
カタカナなので、英語圏から入ってきた単語なんだろうなぁと思いますよね?
わたしもそう思っていました。
ではさっそく、海外のカフェに行ったつもりでレッスンしてみましょう。
私 : Can I have a muddler?
店員さん : ・・・。
私 : おや?発音悪いかな?プリーズ!マドルゥァ~~(←巻き舌で強調)
店員さん : ・・・・・(困り顔)。
私 : 混ぜ混ぜ!マゼマゼ!スティック!(←全力のジェスチャー)
店員さん : (苦笑い)
そうなんです。
海外では、“muddler”と言ってもマドラーが貰えないんです!!
日本では、コーヒーマドラー、マドラーなど様ざまな呼び名がされていますが、これは和製英語なのでしょうか?!
誤解のないよう説明しますと、“muddler”という英単語はちゃんとあります。
でもそれは、右の写真のような、カクテルを作る時にハーブや果物をゴリゴリとつぶすための棒を指して“muddler”と呼んでいます。
この“muddler”は、つぶすことが目的の棒ですから、やや太くて先は肉たたきのようにゴツゴツしています。
先ほどの会話を思い出してください。
カフェでこの棒を下さいって言ってる自分を想像して噴き出したのは私だけではないはず・・・。
そしてこの単語、ネイティブの方でも知らない方が多い言葉だそうです。
万が一通じてmuddlerを貰えたとしても、それでカフェオレは混ぜにくいのです。
恐ろしや~和製英語!
和製英語の恐ろしさは、調べなきゃ分からないところにありますよね。
では、海外でマドラーが欲しかったら何と言えばよいのでしょう?
海外ではなんていうの?
ズバリ、英語では“stirrer”と言えば通じるようです。
英語では、何を混ぜるのか(コーヒー?お酒?)によって微妙に呼び方が変わるようですが。
何であれ「撹拌する・かき混ぜる(stir)」ための道具ということなので、“stirrer”で大丈夫です。
コーヒーに使いたい時は、“Cofffee stirrer”でもOKです。
となると…「じゃあ、なんで日本ではマドラーって呼ぶの?」という素朴な疑問が出てきますね。
日本の「マドラー」という言葉の起源
日本語の「マドラー」は“muddle”からきているようです。
muddleには、「かき混ぜる・ごちゃ混ぜにする」という意味があります。
さらには、「(誰かを)混乱させる・めちゃめちゃにする」なんて意味もあるそうです。
その英語の語源は、なんとオランダ語!
もともとは「泥で濁らせる」という意味から、1680年代後半には「混乱する」という意味で使われるようになった単語だそうです。
マドラーの種類と材質、マドラーの選び方
以上のことは理解しつつ、これからは和製英語『マドラー』で通しますね。
今はカフェによっては様ざまなカスタマイズができ、さらには砂糖やミルクを入れたい人には欠かせないマドラー。
「マドラー」とひとことで言っても、色々なデザインや材質がありますね。
自宅であれば「マドラー欲しいなぁ。どれがいぃかな~。まぁ、箸で混ぜればいっか!」ということで一件落着する場合もありますが、飲食店ではそうはいきません。
マドラーも、お客様が直接触れ、お店の印象と雰囲気を左右する大切な備品だからです。
たかがマドラー、されどマドラーです。
そこで、どのような種類のマドラーがあるのか、整理してご紹介したいと思います。
マドラーの形状
まっすぐな棒状のスティック型、先が少し平たくなっているもの(マドラースプーンのように)、丸い玉が付いているタイプなど、マドラーの先端ってよく見ると形が違うんですよね。
先端が球状になっているのは、固形物を潰しながら飲むのに適しています。
フルーツ入りのお洒落なカクテルにはぴったりですね。
先が平たいものは、しっかり混ぜるのに便利。
コップの底にシュガーが固まってる…というわたしのような残念な事態を避けるのに良さそうです。
マドラーの材質
使い捨てでよく見かけるのはプラスチック製です。
一本ずつ個包装されたものもあり、安くて清潔に使えるので仕事場でもホームパーティでも安心して利用できます。
コンビニカフェではプラスチック製のマドラーはよく見ますね。
耐久性を考えるとステンレス製もあります。
でもこれは自宅など個人で使うものですので、お店などには向きませんね。
最近多くの人は、「エコ」「オーガニック」「脱プラスチック」「自然に優しい」ということをお考えの方もいます。
スウェーデンのグレタ・トゥーンベリさんのスピーチによっても、若い世代の環境に対する意識が高まっているようです。
そういうことも考慮に入れると、雰囲気も楽しめる木製のマドラーが良いかもしれません。
カフェでは使い捨てのアイスの棒のようなマドラーをよく見かけますね。
自宅用なら、木の枝の形をしたものやナチュラルテイストのデザインや、百円均一で猫の肉球型マドラーを使うだけで気持ちがほっこりしそうです。
また最近では、バイオマスプラを使ったマドラーも販売を始めました。
これは有機資源(植物等)由来物質を、プラスチック構成成分として所定量以上含む、バイオマスプラスチックのことで、バイオマスを25%以上含んでいます。
そのためCO2削減効果が16-17%くらいはあるので、地球にやさしいプラスチックもあります。
(詳しくは当社コンテンツバイオマスプラスチックの正体とその歴史もご覧ください)
また、海に漂うプラスチックの問題を気にしておられる方におすすめの、紙製のマドラーもあるんです。
木村容器が代行店をつとめている東罐興業が販売していますので、もし紙製のマドラーにご興味のある方がいらっしゃいましたらお声がけください。
マドラーの選び方
前述したように、マドラーの形や素材などマドラーのタイプから「自分がどんなシーンで、どんな雰囲気で使いたいか」を考えると選びやすいですね。
プラスチックストローの代わりに使用されるマドラーについてはストロー廃止でマドラーの需要が増加?!をご覧ください。
またマドラーのデザインには、可愛いものや光るものなどムードのあるものもあるので、見た目で選ぶこともできます!
飲食店のオーナーであれば、自分のお店のコンセプトやターゲット層を考慮すると、数ある種類の中から自ずと選択できそうです。
加えて重要なのがマドラーの長さです!!
深さのあるグラスを使用することが多い氷入りの飲み物は、長めで氷もしっかり混ぜられる硬い素材のマドラーがおすすめです。
ホットコーヒーやミルクティなどは小さめのカップが多いので、短めのマドラーの方が使いやすいですね。
マドラーをカップに固定したまま飲めるクリップ式のかわいいマドラーもありますよ。
使い方は雰囲気や提供する飲み物、また容器などによって変わりますので、もしどんなマドラーを選んだらよいか迷ったら木村容器のパッケージコンシェルジュまでご相談ください!
まとめ
美味しいコーヒーには欠かせないマドラーですが、海外ではマドラーではなくstirrerと言うようにしましょう。
木村容器は東罐興業の代行店をしていますので、様ざまなタイプ・形状・素材のマドラーを取り扱っております。
何なりと木村容器のパッケージコンシェルジュまでご相談ください!