テイクアウトを始める時に考えること
お弁当やお惣菜をはじめ、様々なドリンクまで、近年需要が高まっているテイクアウトですが、テイクアウトを成功させるのに欠かせない存在が食品容器です。
テイクアウト容器と一口にいっても扱う食品によりさまざま種類があります。
また、日本人は昔から料理を視覚で楽しむ文化がありますので、食品を入れた時の見え方などを考えて容器を選ぶことは大切です。
そこでこちらでは、テイクアウト容器の選び方についてご紹介いたします。
テイクアウト容器を選ぶ-基本的な3つのポイント
・①テイクアウト容器:色
同じ料理でも、盛り付ける器によってイメージがかなり違ってきます。
暖色系の色はおかずの彩りを良く見せてくれます。
その中でも赤やオレンジは、食欲増進の効果があります。
また、黒い器には食材の色を際立たせる効果があり、おかずの彩りを引き立ててくれます。
反対に、青などの寒色系は食欲を減退させる効果があるとされていますので、テイクアウト容器には避けた方が無難でしょう。
・②テイクアウト容器:サイズ
提供する料理にもよりますが、一般的な日本人の摂取カロリーを考えて容器を選びましょう。
個人差ありますが、成人の摂取カロリーは約1800~2200 kcalとされています。
これを参考に、1食あたりのカロリーを割り出し、適したサイズの容器を選びましょう。
女性向け、年配者が多く買いに来るなど、ターゲットを想定しているなら、それに合わせて調整します。
何人かでシェアすることのできる料理の場合は、サイズを何種類かそろえておくことも効果的です。
また男性が「ガッツリ」食べることを想定している料理は、勿論容器は大きめです。
しかし大切なことがあります。
提供する人種によってテイクアウト容器を変えた方が良い場合もあります。
ちなみに当社のお客さまに伺うと、日本人は中身が見える容器が良いとのこと。
売り上げが違うようです。
ですから中身が見えなくても、買う前に中身が見れるような工夫をしているお店もあります。
ぜひ参考にしてください。
・テイクアウト容器:素材
食材により必要な機能は異なります。
常温で食べるのか、レンジで温める可能性があるかなど素材ごとの特徴を把握し選びましょう。
耐熱性、保温性、耐油性、耐水性の他にも耐熱温度をよく確認することができます。
汁気のある料理は、汁もれしないことが重要ですので、容器とフタの構造も考えましょう。
主なテイクアウトメニューごとの容器選び
テイクアウト用容器は提供する食品によってさまざま異なります。
以下にその内容ごとに記載しました。
参考になればと思います。
・お弁当
テイクアウトで一番多いのがお弁当です。
持ち帰る途中にずれないような蓋や仕切りかチェックします。
幕の内弁当は、彩り次第で売れ行きが変わります。
容器の色は、具材が生える白や、お洒落な黒などが良いでしょう。
仕出し用の弁当は見た目の高級感が大切ですから、容器の素材にも気を配りましょう.
・丼ぶり
かつ丼、天丼をはじめ、麺ものにも使えるのがどんぶり容器です。
手に持って食べることが多いので、軽くて断熱性があるものを選びましょう。
また、背が高いものは持ち運びの時不安定になるので、底とフタの部分の大きさが近い容器を選ぶと倒れにくくなります。
汁もれを防ぐため、フタがしっかり閉まるか確認しましょう。
・カレー
本場の味が食べられるカレーは、テイクアウトで人気です。
熱々で持ち帰ることが多いので、熱さを緩和する断熱性、冷めにくい保温性が必須です。
カレーは油性の食品ですので、耐油性もチェックしましょう。
また、ルーがこぼれないようにピッタリ閉まる容器を選びます。
汁もれ対策用として、「内嵌合」(うちかんごう)といって、フタと本体を内側で合わせるタイプの容器がおすすめです。
ライスとルーが分けられる仕切りの付いたものが人気です。
・パスタ
パスタには底面が安定した深めの皿が最適です。
ピラフやオムライスなどの容器とも併用できます。
白い容器が一般的ですが、他と差別化するにはおしゃれな見た目も重要です。
黒の容器は高級感があり、食材の彩りも映えます。
汁もれしにくいフタか、またレンジで温めることを考えて耐熱温度や耐油性もチェックしましょう。
・女性向けのテイクアウト食品
カジュアルな雰囲気のフードペールボックスが人気です。
サンドウィッチや中華、ボリュームのあるサラダなどいろいろ入れることができます。
紙素材がほとんどですので、内側にフィルムが貼られていて、油分や水分が染み出さない耐油性や耐水性があるかをチェックしましょう。
ハンドルや持ち手が付いているものは、運ぶ時に安定性が増し便利です。
・ファーストフード
ポテトや唐揚げなど油分の強い食品がほとんどですので、耐油性が重要です。
持った時にふにゃっとしないよう、ある程度厚みがあって耐水性のある袋を選びましょう。
透明フィルムの窓が付いた、中身が見えるルックパックもあります。
・ピザ
一人から大勢まで、手軽に食べられるピザはテイクアウトの人気メニューです。
湿気がこもらない紙素材の容器がほとんどですが、水分や油分が染み出さないよう耐水性、耐油性があり、安定性のある容器を選びましょう。
しっかりとした取っ手が付いていると持ち運びする時に安心です。
・オードブル
家庭用の他、納会など社内でのパーティーシーンに人気です。
高級感や彩りの感じられる容器がおすすめです。
食材に光沢感が見える銀色や、高級感のある陶器の質感の容器もおすすめです。
・持ち帰り用の袋
どの容器も、最後にはレジ袋などに入れて持ち帰ることになるわけですが、容器の形や大きさに合った袋でないとせっかくの料理がこぼれたり型崩れしてしまいます。
実際の容器をいれてみたりして、安定性を確かめましょう。サンドウィッチなど紙袋で持ち帰るものもありますが、耐水性があるものが望ましいでしょう。