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近代包装容器 プラスチックの始まり

近代包装容器 プラスチックの始まり

プラスチックとは

今や包装容器のみならず、プラスチックは私たちの生活全体に欠かせないものとなっています。
海洋プラスチック問題が注目されるようになり、プラ削減に向き合うようになると改めて、プラスチックがいかに生活と密着しているかに気付きます。
私たちの快適な暮らしをプラスチックが支えてくれているのです。
例えば、ひとくちにプラスチック製品といっても、その種類は驚くほど多くいたるところに使われています。
食品包装容器の素材として使われているのは勿論、プラモデルやボールペン、コップやCDといった、一目でプラスチック製品とわかるものから、携帯電話やタブレット端末に代表されるIT機器や家電、自動車などの本体や部品、さらにはスペースシャトルのような宇宙産業にまで、プラスチックはあらゆるところで活躍しているのです。

このようにプラスチックは、種類ごとに違った性質や特徴があり、それらを利用してさまざまな用途に使われています。
例えば、プラスチックの優れた精密成形性や電気的絶縁性が、IT機器などの小型軽量化・高性能化に大きく貢献していますし、堅牢性や安定性という特性をいかして、自動車産業はもとより、スペースシャトルに代表される宇宙産業など、最先端の産業分野でも盛んに使われています。
さらに、柔軟性や衛生性という特性は、コンタクトレンズや義肢など、私たちの健康や命を守る、医療分野でも活躍しているのです。

食品包装容器としてのプラスチック

プラスチック カップ

食品包装資材にプラスチックが使用されるようになったのは、1938年のカローザスによるナイロン発明以降で、本格的に使用されるのは、1950 年代に入ってからです。

食品包装資材として使用されるようになったプラスチック材料には、ポリ塩化ビニル(PVC)、 塩化ビニリデン(PVDC)、ポリエチレン(PE)、 ポリビニールアルコール(PVA)、ポリエステ ル、ポリカーボネート(PC)、ポリスチレン (PS)、ナイロン(NY)、ポリプロピレン(PP)などがあり、現在ではさらに多岐にわたるプラスチック素材が使われています。
※これら食品容器プラスチック素材に関するの詳しい情報は当社コンテンツ:食品包装容器の歴史をご覧になってください。


食品包装容器がプラスチックである理由とその使い道

食品包装容器がプラスチックである理由

食品容器の素材にはさまざまなものが使用されていますが、その中でもプラスチックは非常に大きな割合を占めています。
なぜそれだけの割合を占めるようになったのでしょうか。

それは前述したように、プラスチックの特性、つまり堅牢制や安定性、柔軟性や衛生性、そして価格などが食品包装容器として必要とされている条件にマッチしていたからと思われます。
例えば、現在は食品容器ごと電子レンジなどで温めたり調理したりすることが行われます。その際にプラスチックの持つ耐熱性であったり、密封性やガスバリア性(空気や酸素を通さない性質)が生きてきます。
またプラスチックの透明な特性を持つ素材を食品容器として使用すれば中身がよく見えるので優れたパッケージ性やつぶれやすい果物などの中身の品質確認にもなります。

このようにプラスチックのさまざまな特性ゆえに、食品用包装容器としてプラスチックは活用されるようになっていったのです。

プラスチックの使い道

プラスチック クリアカップ

現在プラスチックはどのような分野で使われているのでしょうか。
日本プラスチック工業連盟にて公開している下記のプラスチック製品生産実績表をご覧ください。

これは公開されているものを木村容器にて独自に集計したものです。このようにプラスチックは幅広い分野で活用されているのです。
その中でも特に注目したいのは、食品用包装容器としての活用が14.4%ということです。
プラスチックの活用例の中でも非常に大きな割合が食品容器として使われていることが分かります。
この中には木村容器のお客さまも数多く使用されているプラスチックコップ・クリアカップと呼ばれているものがあります。

また2番目に活用されているのが「包装用フィルム・シート」としてプラスチックが数多く使用されています。
この中の一部として紙コップなどの紙容器の内側にラミネートとして貼るプラスチックが含まれています。
※紙コップについての詳しい情報は当社コンテンツ:もっと紙コップを使おう! 紙コップの種類と容量をご覧になってください。
この紙コップも木村容器の多くのお客さまが使用してくださっています。

※プラスチックコップ・クリアカップに関する詳細な情報は、当社コンテンツ:近代包装容器 プラスチックとはをご覧ください。

プラスチックの万能性ゆえの課題

このように現代においてプラスチックは私たちの生活に欠かせないものとなっております。

しかしこのプラスチックにも長い目で見ると弱点は多々あります。その一つがリサイクル性です。

現代のように多種多様なプラスチックが開発されることにより、そのリサイクル性の難しさに拍車をかけています。
日本におけるプラスチックのリサイクルの現状については、当社コンテンツ:プラスチックのリサイクル 日本の現状で特集しています。

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