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冷凍で自慢の味を全国展開! 冷凍対応使い捨て容器について迫る!

冷凍で自慢の味を全国展開! 冷凍対応使い捨て容器について迫る!

みなさん冷凍食品を利用していますか?
コロナ禍で買いだめ需要が増えたため、冷凍食品の生産数が増えたというデータもあります。
「冷凍グルメ」が今年の一皿に選ばれたことでも話題です。

これまで食べたことがなかった人も、コロナ禍になって初めて冷凍食品を利用してそのおいしさに驚いたという声もあります。
近頃は有名レストランでも通販で冷凍メニューを販売するなど、おいしい冷凍食品がたくさんあり、利用する機会がどんどん増えてきています。
今回は、冷凍食品を包装容器の面から迫ってみたいと思います!

冷凍食品の使い捨て容器の実情

ところで、プラスチック製使い捨て容器で「冷凍対応」と明記しているものが、実は少ないのをご存じですか?
それは、冷凍に対する明確な基準がないからです。

使い捨てプラスチック容器を電子レンジで加熱する場合は温度が高くなりすぎるとプラスチックが変形してしまうため、耐熱温度は明確に温度が示されています。
一方、冷凍する場合はマイナスの温度になっても、外からの衝撃や内部からの圧力(膨張)等がなければプラスチックは原型をとどめたまま変化しません。
なので、耐寒温度、冷凍に対しては明確な温度基準がありません。
しかし、食品を冷凍して通販で全国に流通させることが多くなった今、耐寒性がないプラスチック素材で食品を販売すると、5℃以下における運搬時や陳列時などの作業中による衝撃で破損のリスクが高まります。
さらに、冷凍からそのままレンジアップする食品においては耐熱性も必要です。マイナスから100℃以上の温度まで対応しているかなどを踏まえなければなりません。
ところが、大手食品容器メーカーのエフピコによる調査では冷凍商品の半数以上が冷凍対応ではない容器を使用しているという結果があります。
安全に冷凍食品を流通させるには、耐寒性がある容器を使うことが望ましく、容器選びは重要です。

そもそも冷凍食品とは?

さまざまな食品の品質(風味、食感、色、栄養、衛生状態など)を、とれたて・つくりたての状態のまま長い間保存するために、冷凍食品が生まれました。

通常、次の4つの条件を満たしたものが冷凍食品と呼ばれます。


冷凍パンについてはこちらの記事をご覧ください。

① 前処理している 新鮮な原料を選び、きれいに洗浄したうえで、利用者に代わってあらかじめ前処理をしていること。魚フライでいえば頭・内臓・骨・ひれなどの不可食部分を取り除き、三枚おろしや切身にし、パン粉をつけて、あとは利用者が油で揚げるだけで魚フライができるような状態まで下ごしらえをしています。
② 急速凍結している 凍結するときに、食品の組織が壊れて品質が変わってしまわないように、非常に低い温度で急速凍結しています。
なぜ急速に冷凍するのかというと、これは、ゆっくり時間をかけて冷凍(=緩慢凍結)してしまうと、食品中の水分が氷に変わる時間が長くなり、その結果氷の結晶が大きくなって食品の組織を壊してしまうためです。
この水分が氷に変わる温度帯である、-1~-5℃の間を通過させる時間を短くし、食品の組織を壊さないようにすることがおいしさのポイントでもあります。
③ 適切に包装している 冷凍食品が利用者の手元に届くまでの間に、汚れたり、形くずれしたりするのを防ぐため、包装しています。包装には利用者に必要な取扱い、調理方法等のほか法律で決められている項目も含めて様々な情報が表示されています。
後半にて冷凍容器、包装形態について詳しくご紹介いたします。
④ 食品の温度を-18℃以下で保管している 食品の温度(品温)を生産・貯蔵・輸送・配送・販売の各段階を通じ一貫して常に-18℃以下に保つように管理しています。
ちなみに、冷凍・冷蔵輸送の場合、発泡スチロール梱包は空気を通さないため不向きです。内まで冷気を通し易い段ボールがおすすめです。
それは、冷凍、冷蔵輸送ともに配送会社の方で温度管理をして輸送するので、冷凍庫(冷蔵庫)に入れても冷気が通らないと温度管理がうまくできないためです。

冷凍食品を生産、販売する上でのメリット、デメリットとは?

メリット

  • 食材は安い時期や旬の時期に仕入れることが可能
  • 閑散期や手が空いている時間帯に作って作業効率UP
  • 冷凍自販機を導入すれば24時間販売可能など、販売方法の工夫で売り上げUPの可能性
  • EC市場で全国に販路拡大、ファン拡大のチャンス

デメリット(懸念事項)

  • 初期投資、製造許可が必要
  • 流通過程や保管時において、一時的または部分的に解凍されてしまうと、品質が損なわれてしまう可能性がある
  • 容器の素材選びを間違えると、運搬・輸送中における接触・落下の際の破損が生じるリスクが高まる
  • 冷凍に向かない食材もあるため、冷凍用にメニューを考案する場合がある

冷凍対応容器と包装形態について

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冷凍食品を販売するにあたって、どのような容器、包装を選定すればいいのか、事業者側は悩みますよね。
冷凍するメニューや形状などよって適する容器・包装形態は異なるので、一概には言えませんが、
エフピコの調査によると、冷凍商品の包装は容器+袋の組み合わせが半数以上を占めているという結果でした。
では、どのように冷凍容器を選定すればよいのでしょうか?

包装容器を選定する上で押さえておきたいポイントをあげます。

  • 冷凍するメニュー(お弁当、お惣菜、素材など)
  • 料理の形状(固形、液状、カレーなどの粘液状など)
  • 油分、水分など汁気があるか
  • 加熱方法(電子レンジ加熱、湯煎など)
  • 真空包装するか

ちなみに、ピロー包装とは個包装の飴などに用いられ、空気を含みながら包装を行うので真空包装はできません。
三方袋とは、両端と底辺の3方向が熱シールされている平らな袋のことで、密封性に優れています。
この三方袋はレトルト食品や真空包装など気密性が求められる製品に多く用いられ、袋のフィルムの素材構成により様々な種類があります。
現在は食材を入れた容器を袋に入れ、真空包装し、冷凍するのが主流となってきています。

ではなぜ、三方袋+容器の包装が主流になってきているのでしょうか?
それは5つのメリットがあるからです。

①作業効率がいい 袋のみより、食材を容器に入れた方が袋に入れる際にラク
②お皿不要 レンジで温めた後にお皿に移し替える手間なく、そのまま食べられる
③見栄えがいい 袋だけより陳列もしやすく、売り場での見栄えがいい
④保管スペースが少なくなる フタがない分、かさばらない
⑤品質が損なわれにくい フタを用いる霜が付きにくい

ここで、疑問が浮かびます。
急速冷凍すれば、品質の低下を防げるのに、なぜ真空脱気する必要があるのでしょうか?

それは、空気に触れないためです。

冷凍するだけでは他の食品からの臭い移り、冷凍焼けなどを起こしてしまい、品質の良い状態を維持することは難しいのです。
冷凍焼けの原因は、食品の乾燥と酸化です。冷凍庫内は外よりも乾燥しているため、冷気に触れていると氷から水蒸気へと変化(昇華)し、食品内の水分が抜けてしまいます。
食品が乾燥して空気に触れる部分が増えれば増えるほど、タンパク質や油分の酸化が起こりやすくなります。こうして乾燥と酸化が進んだ結果、風味や食感が落ち、品質が劣化してしまいます。
このような状態を防ぐために、真空脱気包装をするのがおすすめです。

冷凍対応容器などのご紹介

それでは冷凍対応使い捨て容器、真空シーラー、三方袋についてご紹介いたします。
それ以外にも冷凍自動販売機や冷凍機の取り扱いがございますのでお問い合わせください。

  • 冷凍対応使い捨て容器

まずご紹介したいのが、冷凍対応容器です。
冷凍からレンジまで対応でき、マイナス温度下でも衝撃に強く、さらに鉱物を配合しているためプラスチック使用量を削減した環境にもやさしい素材を用いています。
形状は大きく8種類で、サイズバリエーションもあります。
容器だけでなく、フタも耐寒素材というのもポイントです。

※下のカタログをクリックすると別画面でご覧いただけます。


冷凍容器,カタログ,エフピコ

冷凍容器,カタログ,エフピコ
  • 真空包装機

真空包装機とは、内容物を入れた袋内の空気を抜いて、密封状態でシールする機械のことです。
真空包装機は大きく分けて2種類あり、「チャンバー式」と「ノズル式」です。

チャンバー式 ボックス状のチャンバーの中に袋をセットし、チャンバー内を真空にして袋をシールする方法です。
ノズル式に比べて高い真空度で包装ができますが、包装内容物はチャンバー内に収まる大きさにしなければなりません。
食品関係で多く使用され、価格も高価なため業務用が主です。
ノズル式 袋の開口部にノズルを差込み、ポンプで袋内の空気を抜いた後にシールする方法です。
脱気する際にノズルと、開口部からの空気漏れを防ぐスポンジとの間にわずかに隙間が生じてしまい密封度が低下するため、チャンバー式に比べると真空度は下がります。
ノズルとスポンジの間にわずかな隙間が発生し、どうしても袋内に空気が入り込んでしまうため、チャンバー式ほどの高真空は得にくいとされます。
シールする袋の開口部の長ささえ満たしていれば、大きさや形状は気にせず真空包装できます。

真空包装機,チャンバー式,脱気シーラー
真空包装機,チャンバー式,脱気シーラー
  • 真空包装用袋

真空包装機で使用する袋は、一般的に複数の素材を張り合わせたフィルムを用いた三方袋が用いられます。
複数の素材で構成することにより、酸素を透過させにくいもの、突き刺し強度があるものなど様々な特徴を持った袋があります。
袋に入れる内容物などにより、選定する袋は異なりますのでご相談されるのをおすすめします。

多様化する冷凍食品の販売方法

冷凍自動販売機をご存じでしょうか?コロナ禍や人手不足の影響により、無人販売所が増えています。
そんな中でも冷凍商品の自動販売機は24時間販売でき、冷凍によりフードロス軽減にもなるため注目されています。
2022年7月28日には大森駅に冷凍自動販売機6台が集まるショップもオープンしました。
さらに、冷凍食品専門のスーパーも人気で、ネットスーパーやEC市場も活況です。
このように冷凍食品の販売方法は多様化しており、今後さらに需要が高まるでしょう。

この機会にぜひ冷凍メニューを検討してみてはいかかでしょうか?
今回ご紹介したもの以外にも取り扱いがございますので、お気軽にお問い合わせください!

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