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使い捨てスリッパ|コロナ禍で人気の理由を解説

使い捨てスリッパ|コロナ禍で人気の理由を解説

使い捨てスリッパの広まり

個包装の使い捨てスリッパはコンビニエンスストアや100円均一でもよく見かけます。

使い捨てスリッパは、新型コロナウイルスが流行する前から旅行等で利用されてきました。
しかし衛生面での意識が向上した今では、自宅の来客用や業務用としても注目されており、使い捨てスリッパのニーズが広がっています。

そこでこのコンテンツでは、スリッパの歴史と、今使い捨てスリッパが導入されている分野について取り上げたいと思います。
安心・安全を提供したい店主さんの参考になれば幸いです。

スリッパ

スリッパとは?

スリッパとは、履物の一種で足をするりと滑らすように入れて履ける履物のことです。
滑る=slip(スリップ)という語から由来している名前です。

私たち日本人が室内で履くスリッパは、左右どちらでも履くことができ、底は平面という特徴があります。
欧米にもslipper(スリッパー)という単語はありますが、それはヒールが付いていたり足全体を覆う形状もあり、私たちがイメージするスリッパとは別の物です。

この日本独特のスリッパが誕生したのはいつ頃でしょうか?
スリッパが誕生したのは、江戸時代の終わりから明治時代の初めと言われています。
名前からすると外国から来たもののような気がしていましたが、なんとスリッパは日本が発祥でした。

日本独特のスリッパが誕生した理由

江戸時代末期から明治初期、開国により西洋人が日本に多く訪れるようになりました。
それにより、靴を脱いで部屋に上がるという日本の習慣を知らない西洋人が、土足のまま家に入ってくるというトラブルが多発しました。

それを解決するために仕立て職人の徳野利三郎が発案したのが、現在の日本のスリッパの原型と言われています。当時は、外国人が靴の上から履くために設計されました。ですから、靴を履いたままの足で簡単に履けるように、かかとを覆う部分やヒールが無い日本独特のスリッパの形になったのです。

やがて西洋文化に憧れを持つ上流階級の日本人も、スリッパを真似するようになりました。
しかしいくらスリッパを履いているとはいえ、靴のまま座敷に上がることは日本人には抵抗があり、素足の上にスリッパを履くというスタイルが誕生します。

その後和室から洋室へと屋内構造が変化したこともあり、一般家庭にもスリッパは定着していきました。
病院などでは、泥を持ち込まないためにスリッパに履き替えるようになりました。

スリッパに対する意識の変化

スリッパ 旅館

学校や病院や旅館など公共の場所でも定着したスリッパですが、「他人と共用したくない」「水虫がうつる」などの理由で履き替えることに抵抗を感じる人も増えてきました。

そこで小さな病院や歯医者などでは、抗菌スリッパや、スリッパを抗菌する機械が登場しました。
抗菌加工は、物の表面に付いた菌やカビの増殖を抑制する効果があります。抗菌スリッパと抗菌加工なしのスリッパを3日間履いて雑菌量を調べたところ、抗菌なしのスリッパのほうが約30倍も雑菌がいたという調査結果があります。

また、紫外線を照射してスリッパを抗菌する機械では、ブドウ球菌や大腸菌は40秒~1分の照射で殺菌できますが、水虫菌は20分~30分が必要になります。
このような設備を備えることで、衛生面に気をつけていることをアピールできますが、それでも見知らぬ人の足の温かみを感じるのは気持ちのいいものではありませんね。

まして一般家庭では、客用スリッパを消毒しない家がほとんどなので、訪問した先の家で玄関にスリッパを出されて困ってしまう、という声も多く聞かれます。

そんな事態を解決してくれることで注目されているのが、使い捨てスリッパです。

ですから、可能なら履きたくないという人も一定数いらっしゃいます。

使い捨てスリッパとは?

人と共用するスリッパとは違い、使い捨てスリッパは個人が使用し処分できる衛生的なスリッパです。使い捨てスリッパには、様々な素材の物があります。
いずれも底の素材がEVA(エチレン酢酸ビニル)のものは、防滑性・防水性が高く、滑りにくいので安心です。

使い捨てスリッパの素材とそれぞれの特徴

不織布 リーズナブルでコストパフォーマンスが良い商品です。履き心地はあまり良くありませんが、気軽に使い捨てしやすい素材です。
ニット・パイル生地 肌触りが良く、履いた時に安心感があります。軽さや吸水性に優れているという特徴があります。
ベルベット素材 高級感とおもてなし感があります。ふんわりとして履き心地が良く、使い捨てとは思えないほどしっかりしています。

使い捨てスリッパはどこで使用されている?

使い捨てスリッパ
高級感のあるパイル地の使い捨てスリッパ

使い捨てスリッパが活躍する定番の場所は、ホテルや旅館などの宿泊関連施設です。
不特定多数の人が出入りして長時間スリッパを着用する所ですから、使い捨てが提供されると客としてはホッとします。

個人として旅行や出張の際に携帯する人もいます。長時間の移動の間、靴を脱いでスリッパを履くとリラックスできるからです。

最近では一般家庭でも来客用として個包装の使い捨てスリッパをストックしている人が多いようです。
家庭内でも共用を避けたいと思うほど、衛生に対する感覚が変化してきています。

衛生管理意識の高まりに応える使い捨てスリッパ

医療機関 健康診断 病院

従来の使用用途のホテル・旅館などの宿泊関連施設に加え、健康診断、老人施設でも使い捨てスリッパが使われるようになっています。つまり、医療・福祉関連施設での使い捨てスリッパの導入が増えているのです。
これにはどのような背景があるのでしょうか?
日本人はもともと綺麗好きですが、衛生管理意識がさらに高まってきています。
新型コロナウイルスの流行によって、ますます衛生に敏感になり、他人と物を共用することへの抵抗感が増しています。
ですから使い捨てスリッパが提供されると安心するのです。

人によっては、病院内の設備などからその病院の危機意識の高さを判断する人もいます。簡単に言うと、個包装の使い捨てスリッパを施設の玄関に準備することで、「ここは綺麗で安心できるところだ」という第一印象を与えることができるということです。

個人宅でも来客用のスリッパを出すことはありますが、誰が履いたかわからないスリッパを履くのは嫌という人も多くいます。

このようなご時世を考えると、病院に限らず、エステサロン、自宅で提供するリラクゼーション系サロン等でも、お客様に安心して利用していただくために使い捨てスリッパは有効といえます。

まとめ

スリッパは、かつては共用して室内の泥汚れを防ぐものでしたが、いまは使い捨てスリッパで個人の衛生を守る時代になっています。
ひとりひとりの衛生管理意識が高まっていますので、顧客に喜ばれ、安心していただけるよう、個包装の使い捨てスリッパを準備しておくのも良さそうです。


木村容器では、用途に合わせた様々な素材の使い捨てスリッパを扱っております。
また、使い捨て手袋やマスク、フェイスシールド、パーテーションなど、今の時代に不可欠な衛生用品も扱っておりますので、お探しの方は是非ご連絡ください。

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