コロナ禍が長引き、飲食店では時短営業、酒類の提供禁止など厳しい状況が続いています。しかしテイクアウトやデリバリーは高い需要があり人気継続中です。
その理由の1つとして、コロナ禍がなかなか収束しないため、新たにデリバリー営業を始める飲食店が増えているということがあります。
また、消費者の側もデリバリーの注文に慣れてきて、これからも利用は続いていくと予想されます。
特に都市部では出前館、Uber Eats(ウーバーイーツ)をはじめいくつかのデリバリーサービスから選ぶことができ、消費者の楽しみの幅も広がっています。
そうなると店舗側としては、自分のお店に導入するならどのデリバリーサービスが良いのか迷うところです。
このコンテンツでは、最も利用者の多い出前館、Uber Eats(ウーバーイーツ)を比較してみたいと思います。
出前館、ウーバーイーツ-導入するならどっち?
出前館もUber Eats(ウーバーイーツ)もコロナ禍で大注目されているデリバリー代行業者です。4つの観点から、それぞれの持ち味を比較してみましょう。
登録店舗数を比較
提携している店舗数は日々変動していますが、2021年5月の時点ではウーバーイーツのほうが登録店舗数が多いようです。
ウーバーイーツは2021年5月時点で登録店舗数10万店を突破しました。
35都市以上で展開しており、全国チェーン店やコンビニ、個人レストランなどと幅広く提携しています。
出前館は、2000年10月にサービスを開始し、2021年4月には加盟店舗数70,000店を突破しました。
数ではウーバーイーツよりも少ないですが、成長率としてはすごい勢いです。
出前館のCM好感度は高く、CMによって認知率が上がっていることもこの成長の背景にあるようです。
登録している店舗の特徴を比較
ウーバーイーツでは、マクドナルドやケンタッキーフライドチキン、スシローなどの大手チェーン店とも提携していますが、街中の小さな飲食店やタピオカドリンクなどのデザート系のお店と提携していることが特徴です。
ウーバーイーツには最低注文金額がありません。700円未満の商品を注文すると少額注文手数料として150円かかりますが、それでもコーヒー1杯だけ注文したい、というような贅沢な注文の仕方ができるのです。
出前館は、ファミリーレストラン、ラーメン、寿司、中華など、出前の定番となっているオーソドックスなチェーン店が中心です。
そのため、価格もお手頃でファミリーにも利用しやすいのが特徴です。
最近はこうしたデリバリー業者ごとの特徴を理解して使い分ける消費者が多くなっています。
ですから個人のお店や、話題になっている個性的なメニューを扱う店、ドリンク類を扱うお店は、ウーバーイーツのユーザーの方が検索されやすい可能性があります。
手数料、サービス料などを比較
出前館 | ウーバーイーツ | |
---|---|---|
初期費用 | 20,000円 | 50,000円(分割30回払い) |
月額費用 | 0円 | 0円 |
手数料 | サービス料10%+配達代行手数料30% | 注文総額の35% |
決済手数料 | 3%前後(カード会社による) | 3%前後(カード会社による) |
2021年8月現在、出前館・ウーバーイーツどちらも初期費用が無料になっているようです。
また、出前館は配達代行手数料30%のところ、25%に引き下げています。詳しくは『出前館』、新料率プランを2021年1月1日(金)より提供開始!をご覧ください。
新型コロナウイルス感染症の影響でデリバリーサービスの需要が大きいことから、初期費用無料のキャンペーンが継続しています。
ただし出前館・ウーバーイーツどちらも、店舗で使用するタブレット端末をレンタルする場合の費用はかかります。
(出前館:月額800円、ウーバーイーツ22,500円を分割払いで月額1700円)
キャンペーンはエリアによって異なる場合もあるため、詳しい情報はそれぞれの出店についての問い合わせから確認してください。
配達クオリティを比較
デリバリーサービスで懸念されるのが配送品質です。雑な配達がトラブルの基になるケースも多々あるので重要です。
ウーバーイーツの配達パートナーはウーバーイーツのスタッフではなく、業務委託された個人事業主です。特に面接や採用試験もなく、登録さえすれば誰でもなることができます。
ウーバーイーツの配達は自転車かバイクです。2021年6月以降徒歩も可能になりましたが、徒歩で配達する方は少ないようです。
出前館は、自分のお店で配達スタッフを用意するという選択肢があることが特徴です。
配達を委託する場合は、出前館のアルバイトか業務委託配達員のどちらかが配達します。
出前館のアルバイトは、出前館できちんと教育を受けています。また、時給制なので慌てて配送する必要もないので安心です。
出前館の業務委託配達員は、ウーバーイーツと同じく出来高制の個人事業主です。
ウーバーイーツと同じくバックは自前で、一度に2,3か所の配達をこなすこともあります。
自店で配達スタッフを確保して配達をする場合は、上記の表の配達代行手数料がかからないため、出前館に支払う手数料は10%のサービス料のみとなります。
また、自店で配達まで行う場合には、料理の代金に配達料金を上乗せすることができます。(料金は距離に関係なく一定)
配達を出前館に依頼して25%の配達代行手数料を支払うのか、それとも自分のお店で配達スタッフを確保するのかは、損益を計算して決定します。
新たに登場しているデリバリーサービス業者
デリバリー市場は激戦が繰り広げられています。
若い世代に人気のLINEが提供していたLINEデリマは、2020年12月に出前館と統合されました。
また丁寧な配達で満足度ナンバーワンだったNTTドコモが運営するDデリバリーも2021年6月30日に終了することが発表されました。
このような変化の中で、新たに登場している企業もあります。
その他の業者についてはデリバリーで売上アップ!?|デリバリーサービスを始めよう!をご覧ください。
menu(メニュー)
メニューは元々テイクアウトアプリを運営していましたが、2020年4月からデリバリーサービスも開始しました。
デリバリーを開始してからおよそ1年たった時点で、日本全国の約60,000店以上との提携を結んでいます。
メニューは24時間365日デリバリーサービスを提供しているので、24時間営業のお店は24時間注文することができます。
またアプリの使いやすさや、食べたい料理を見つけやすいことで人気があります。
配達クルーはウーバーイーツと同じく、個人事業主の配達員が担当しています。
まだサービスを始めて間もないため、登録レストラン数はウーバーイーツや出前館に比べると物足りなさがあるかもしれませんが、今後が楽しみな企業でもあります。
Wolt(ウォルト)
ウォルトは北欧のフィンランド発祥で、世界の23ヶ国129都市で活躍しているデリバリーサービス企業です。
「Woltって誰?」というコマーシャルに見覚えのある方が多いかもしれません。
ウォルトは2020年3月から日本にも進出し、東京、広島、札幌など8都道府県10都市に展開しています。
店舗、配達員、注文者それぞれに専属のサポートがあり、トラブルにも迅速に対応できるシステムになってるため、安心感があります。
お店側は加盟店登録をするためには審査を通過しなければいけないため、一定の品質が保たれています。配達パートナーにも適性テストがあり、合格者のみが採用され配達してくれます。
店舗のメニュー写真などはプロのカメラマンが撮影してくれますし、注文があった場合だけお店側に費用が発生する完全成果報酬制なので、写真掲載費用等が掛からないのはお店側にとってはありがたいことですね。
ウォルトはおもてなし精神を大事にして、世界でファンを獲得している企業ですから、日本での今後の活躍も期待したいところです。
デリバリーの配達トラブルを避ける容器選び
デリバリーのトラブルとして、配達時に「料理がこぼれていた」とか「おかずが混ざってしまっていた」ということが生じています。
そのような状態の商品をSNSにアップされてしまうとお店のイメージダウンにつながるので、このトラブルは回避したいものですね。
そこで大切になってくるのが容器選びです。
まず、デリバリー容器を選ぶ際にはメニューに適した容器を選びます。
汁気のあるもの、スープ類、電子レンジで温めることが想定されるものなど、それぞれに適した容器は異なります。
特にトラブルになる汁漏れ対策には、密閉度の高い内篏合の容器がオススメです。
内篏合とは、フタが容器の内側でピッタリ閉まる容器で、スープが多い麺類のデリバリーにも安心して使用できます。
また、電子レンジでの温めで高温になりがちな油分の多いメニューに耐えられる容器もあります。
電子レンジで簡単に温め直せる容器であれば、お客様からも喜ばれるはずです。
エコを意識したデリバリー容器
さらに、今は環境に配慮した容器を選ぶことも大切です。
2022年4月からの施行予定の「プラスチック資源循環促進法」では、使い捨てのプラスチックスプーン、フォーク、ナイフ、マドラーなどのカトラリーが、削減対象となる「特定プラスチック使用製品」となっています。
今のところ削減義務付けになるのは、特定プラスチック使用製品を年5トン以上使う大手事業者だけです。
しかし使い捨てプラスチックの削減は未来の地球のために急務です。
環境への配慮はお客様の信頼につながりますので、デリバリーに使用する包装容器のうちどれか一つでも、エコな製品を取り入れることを意識しましょう。
方法はいろいろあります。
プラスチックのカトラリーの代わりに、紙や木製、バイオマスプラのカトラリーを使用したり、弁当容器に紙容器を使用することもできます。
耐水耐油の紙容器もありますので、エコな容器をお探しの方は是非木村容器のパッケージコンシェルジュにご相談ください。
まとめ
まだまだデリバリーの人気は続きそうですので、2大業者の出前館とウーバーイーツの特徴をまとめてみました。登録店舗数の点ではやはりウーバーイーツがナンバーワンですが、配送品質で高評価なのは出前館のようです。
他にも高級店を多く扱うFinedineやポイ活に適した楽天ぐるなびデリバリー、今後成長が期待されるメニュー、ウォルトなど、フードデリバリーデリバリー業界は急速に拡大しています。
これからデリバリー導入しようと検討中の方、すでにフードデリバリーのマッチングサービスに登録済でさらにメニューの工夫等お考えの店舗の方は、一度木村容器にご相談ください。
SNS映えする容器からこぼれにくい容器選びまでお手伝いさせていただきます。