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おしぼりの種類と日本のおもてなし

おしぼりはおもてなしのマストアイテム!?

飲食店をオープン予定の方あるいは経営しておられる方であれば、「また来たい!」思ってもらえるお店の雰囲気作りと、コスト削減との間で揺れ動くことが一度はあるはずです。
お店で使う消耗品の質とコストのバランスも、悩みの種ですよね。

その消耗品の1つに、おしぼりがあります。
おしぼりは、日本特有の文化であり、おもてなしの心が伝わる大事なアイテムです。(詳しくは日本の文化ーおしぼりとおもてなしをご覧ください)
一見すると、あっても無くても良さそうな気がしますが、お客様目線で考えると、あるのと無いのとでは大違いですよね?

おしぼり1つで、お店の意識の高さ、清潔感、お客様の快適さを考えてくれているのか、などなど多くのことが伝わります。
与える印象次第で、リピーターが増えるかどうか、つまり繁盛するお店になるかどうかも影響してきます。
ですから、多くの費用はかけられなくても、やっぱりおしぼりは提供したいですよね。

でもおしぼりって色々ありますよね?
どんな種類があって、どんなものを選べばよいのでしょうか?
今日はおしぼり選びのポイントをご紹介します。

おしぼりの種類

おしぼりと聞いてどんなものを想像するかは世代によって違うかもしれませんね。
私は昭和世代なので、パッと思い描くのは布製でロール状に巻かれたタイプのものです。
ファミリーレストランやコンビニなどで近年よく目にするのは紙おしぼり(お手ふき)ですね。
大きく分けるとおしぼりはこの布と紙の2種類に分けられます。

どちらを自分の店舗に採用するのかを考える前に、それぞれの特徴を把握しておきましょう。

布製のおしぼり

●メリット

布はやっぱり高級な感じがしますよね。

先日高級焼き肉店に行ったら、(正確に言うと、連れて行ってもらったんですがね)暖かい布おしぼりを店員さんがトングで掴んで一人ずつに渡してくれました。
トングで出されたものを手で受け取るって不思議な感じでした。
なんとも言えない、非日常の感覚が味わえて興味深かったです。

こういう高級で少し特別な雰囲気を醸し出せるのは布おしぼりのメリットですね。

また、布製は温冷装置を使って管理するので、季節ごとに暖かい・冷たいの調整が可能です。
暑くて汗だくで入ったお店でアツアツのおしぼりを出されたら、気が利かないお店だな!と思っちゃいますよね。
そうならないよう、ちゃんと調整ができるのです。

最近はアロマの香り付きのおしぼりもあり、お店のこだわりに合わせた応用ができるというのが布製の強みと言えそうです。
ですが、デメリットもあります。

臭い 匂う

●デメリット

デメリットはコストがかかるということです。
たいていの布おしぼりは、業者に配達・回収・クリーニングを依頼しなければならいのでこの時点で紙より費用がかかります。

さらに、お店では温冷装置での管理をすると場所も取りますし電気代なども必要になります。
管理次第では雑菌が繁殖し、不衛生になることもあるので気を抜けません。
臭いおしぼりをお客様に提供してしまったら、お店の印象はガタ落ちになってしまいます。

紙製のおしぼり

お金 笑顔 

●メリット

紙製は、使い捨てなので衛生的で手軽に提供でき、回収する必要がないためテイクアウトのお店などでも採用しやすいという利点があります。
雑菌と悪臭を心配しないで済むって嬉しいですよね。
SNSやクチコミサイトで「この店、美味しいけどおしぼりクサい」ってつぶやかれたら地味にヘコみますもんね。

さらに、温冷調整の必要がなく、サイズもコンパクトなので維持管理の場所・コストも安く済むというメリットがあります。
ランニングコストをいかに減らせるかという課題に取り組む店主の方にとって、「安い!」というのはやっぱり大事ですよね。

また、個包装されたおしぼりの袋をお店オリジナルのデザインにして、ノベルティや販売促進を狙うこともできるんです。
布製に比べるとかさばらず機動力がありますから、屋外でのイベントや露店販売などでも提供しやすく、幅広く宣伝に使えるというメリットがあります。

●デメリット

簡単に使い捨てができるというメリットの一方で、ゴミが増え、エコではないというデメリットがあります。

拭き取り性能の点では、しっかりとしたタオル生地の布製に比べるとやはり劣ります。
機能面でも、見た目でも、布製より安っぽく見えるという残念な点があります。

ざっとそれぞれのメリットデメリットを述べましたが、簡単にまとめるとこんな感じになります。

布おしぼり <メリット>              <デメリット>
・高級感が出せる            ・コストがかかる
・温度、香りを調整できる        ・衛生管理、業者発注の手間
・地球に優しい             ・テイクアウトには不向き
紙おしぼり <メリット>              <デメリット>
・低コスト               ・安っぽく見える
・維持管理が楽で清潔さを保ちやすい   ・ゴミが増える
・活用範囲が広い
・デザイン次第で販促効果が見込める

こう考えると、費用がかからない紙おしぼりは魅力的ですね。
ただ、安けりゃ何でも良いというわけではなく、きちんとおもてなしの気持ちが伝わるものを選びたいですよね。

紙おしぼりにも色々な種類があります。
自分のお店にピッタリの紙おしぼりを選ぶ参考にしていただけたらと思います。

紙おしぼりの種類

おしぼり

一言で紙おしぼりと言っても、色々見かけますよね?
特徴ごとに分類すると、自分のお店に適したものが見えてきやすくなります。

形による分類

これは折りたたまれた状態での形のことです。次の2種類があります。

・平型(フラットタイプ);平らに折りたたまれているもの
・丸型;ロール状に巻かれているもの

保管場所を取らず、手軽に持ち帰ってもらいやすいのは平型ですね。丸型は、布製を彷彿とさせてちょっと高級な雰囲気が出そうな気がします。

大きさによる分類

ドーナツ シュガー 手が汚れる

おしぼりを広げた時のサイズも色々選べます。あくまで一例ですが、以下のようなサイズがあります。

・平型;185mm×230mm
・丸型;300mm×290mm・265mm×240mm・265mm×175mm

私はシュガーたっぷりのドーナツとか、手羽先のから揚げとか、手で掴んで食べてはドリンクを飲むという動作を繰り返したいときにおしぼりが大きいと嬉しいです。
写真のようなベタベタの手でドリンクのカップは持ちたくないですから・・。
でも逆に、箸やカトラリーを使って食べられるテイクアウトのお弁当だったら、最初と最後だけ手が拭ければそれで満足できます。
(お前の好みは聞いとらん!とツッコミが飛んできそうですが)

素材による分類

・パルプ不織布;拭き心地はソフト。破れやすく、安価。
・コットン不織布;厚手で保水性が高い。比較的破れにくい。
・レーヨン;滑らかな肌触り。破れにくい。

袋を開けたら一緒に中のおしぼりまで破れてしまったってこと、ないですか??
ちょっとテンション下がりますし、安いもの使っているのかな…なんて勘ぐってしまうのは、私だけでしょうか・・・。

色・デザイン

袋にオリジナルロゴやデザインを入れたもの、おしぼり自体に色が付いたもの、凹凸のあるエンボス加工を施したものなどがあります。

どうやって選ぶ?

色々な種類があるのはお分かりいただけたと思います。ではこの色々ある中からどうやって選べば良いのでしょう?

結論から言うと、「目的から考えて選ぶ」ということになります。
おもてなしの気持ちを伝えるというおしぼりの目的は大前提ではありますが、究極的な目的は当然、リピーターを増やし売り上げを上げることですよね。
そこから逆算して考える必要があります。

どのような客層にリピーターになって欲しいか、つまりどのような客層をターゲットにしているだろうか?その人たちに、どんな店舗イメージを持って欲しいか?高級感だろうか?それとも手軽さだろうか?
こう考えていくと、自ずと自店にピッタリのおしぼりが決まってきますね。

木村容器でもおしぼりを取り揃えています。
コストを抑えながらお客様に喜ばれるおもてなしを提供したい店主さんのお役に立てれば幸いです。

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