タピオカの歴史
ここ数年、タピオカドリンクがちまたで再ブームを巻き起こしています。
確か1年半ほど前に冬なのに渋谷のタピオカ店に女子高生が行列を作っていてビックリしましたが、今となっては当たり前!
今では「タピる」という言葉が2018年のJC・JK流行語大賞コトバ部門で1位となったほど、女子中高生の間ではタピオカが人気沸騰中のようです。
ちなみにこの「タピる」という言葉は、「タピオカティーを飲む・飲みたい」という意味です。
「タピりたい」「タピった」などの変化形もあるそうです。
たとえばTwitterのハッシュタグで「#タピ活」を見てみると、タピオカブームなのが一目瞭然です。
新しい単語と流行を生み出す若者のパワーって凄いですね!
でも多分直ぐに廃れるのも若者のパワーです。
話をタピオカに戻しますが、最近は街中を歩いていると必ずと言っていいほどタピオカドリンクを持っている人を見かけます。
しかしこのタピオカの人気は日本だけではないようです。
おいしいドリンクと、食感のよいタピオカ、そして見た目もかわいい、という三拍子そろったタピオカドリンクは世界中の多くの人を引きつけています。
そんなタピオカはどのようにして世界に広まったのでしょうか?!
そんなタピオカの歴史と、タピオカドリンクの有名店などを調べてみました。
タピオカからタピオカパールへ
タピオカの原料は、アフリカや南米のブラジル、東南アジアなどの熱帯地域で栽培されている「キャッサバ」という植物の根で、それから作られるデンプンをタピオカと言います。
タピオカの詳細な情報に関しては今大ブームのタピオカ! その正体とは!?をご覧ください。
●古代から栽培されたキャッサバ
キャッサバは最も古くから栽培されてきた植物で、1400年前のマヤ遺跡からキャッサバを栽培していた証拠が発見されています。
15世紀末には南アメリカや他の島で主食にされていました。
17世紀にはブラジルを支配していたポルトガル人がキャッサバをアフリカのコンゴに持ち込み、西アフリカに広まっていきます。
その後キャッサバは栽培が容易で保存性が高いことからアフリカ中に広まっていき、その後19世紀頃に東南アジアに伝わり、戦争中の貴重な食料としても活用されました。
ここから分かるようにタピオカは古くから人間とともにある食物であり、栽培が簡単で保存性にも優れているところから、食料供給が困難な地域で栽培されていた食物です。
そのタピオカが今や先進国と言われる国々でブームになっているとは皮肉なものです。
いずれにしてもタピオカの原料は芋なのですりつぶされ粉にもなるということです。
ですからこのタピオカの形状は丸だけではありません。
タピオカの形状はいろいろなものがあり、見慣れた粒状のものだけでなく、粉状のものやゲル状のものまであります。
そしてタピオカの食べ方としては、焼いたり、蒸したり、すりおろしたり、乾燥させたりなどとタピオカの調理法は幅広くありますが、やはり人気があるのはタピオカパールと言われる粒に加工したものです。
このタピオカパールがどこで発祥したのかは未だよく分かっておりません。
中華圏から世界へ広まるタピオカドリンク
このタピオカドリンクはどこで始まったのでしょうか。
今日本で流行しているようなタピオカは中華圏で人気が広がり、レストランでも家庭でも、様々な形のデザートになって親しまれていきます。
こうしてタピオカがドリンクとなり、タピオカブームが訪れる舞台が整っていきました。
タピオカドリンクの誕生説はいくつかありますが、1980年代の台湾が発祥の地というのは間違い無いようです。
タピオカドリンク発祥の一つは台中市の「春水堂」のオーナー説です。
彼は日本を訪れた時にアイスコーヒーを見てヒントを得てこれを茶に適用し、冷たく甘いミルクティーを考案しました。
台湾ではお茶はあくまでも温かいものだったからです。
その後1987年に、子どもの頃から食べていたタピオカの粒を入れて販売したという説があります。
もう一つは台南市の「翰林茶館」のオーナーが、1986年に白いタピオカのおやつをお茶に入れて「真珠茶」として売り出したという説です。
彼はその後黒砂糖や蜂蜜を加えた黒いタピオカを考案し発売しました。
このように台湾がタピオカドリンクの発祥の地で間違いないのですが、その台湾では最初、タピオカドリンクの人気は人気は今ひとつだったようです。
しかしそのタピオカドリンクが、日本のテレビ番組で紹介されてから人気が出て、その後台湾に一気に広まっていきます。
そしてその後持ち運びしやすいカップの発明によって歩きながらタピオカティーを飲むことができるようになると、タピオカドリンクの店が増えて今ではタピオカドリンクが台湾の国民的飲み物となったのです。
その頃日本でも、台湾チェーン店のQuicklyやEasyWayの進出によってタピオカティーが知られるようになり、2000年代になるとコンビニでもタピオカドリンクが買えるようになりました。
日本でのブームはその後一旦収まったかのようでしたが、2010年代になると台湾のタピオカドリンク企業が次々と日本に出店しはじめ再びブームが巻き起こって今に至っています。
アメリカでは、このタピオカドリンクはバブルティとかボバティと呼ばれています。
その種類も紅茶ベースから発展してコーヒーベースやカクテル入り、アーモンドジェリーのタイティーなどタピオカドリンクとしてさらなる発展を遂げているようです。
では次に人気を集めてきたタピオカドリンクのお店をご紹介したいと思います。
まずは世界的に有名な4つから!
タピオカドリンクの有名店
日本のタピオカ有名店
上の4店舗は日本にも展開する台湾のタピオカ有名店ですが、日本には他にもタピオカを楽しめるお店がたくさんあります。
そのいくつかを年代順に取り上げてみたいと思います。
・「パールレディー」
2003年新宿に1号店をオープンしたタピオカのお店です。
国内初のタピオカ工場で、防腐剤などを使用しない安全なタピオカを作り毎日直送するのがおいしさの秘訣。
目がぎょろっとした女の子のキャラクターが目印です。
・「BullPulu」
2012年亀有に日本1号店をオープンしたタピオカのお店です。
長時間煮込んだ黒糖味の大粒タピオカが特徴です。
かわいいフレンチブルドッグのイラストが可愛くておしゃれです。
・「Urth Caffe」
2013年、代官山に日本第1号店をオープンしたタピオカのお店です。
米国ロサンゼルス発のオーガニックコーヒー・カフェです。
アメリカ式に「ボバ」として販売しています。
インスタ映えしそうなフォトスポットもお店には容易されていて、SNSなどで大人気です。
・「The Ally 」
2017年、表参道に日本第1号店をオープンしたタピオカのお店です。
黒い看板に白い鹿の絵が高級感を感じさせる本格派ティースタンドです。
タピオカミルクティーにココアチップとミントをトッピングして盆栽を表現した「盆栽タピオカミルクティー」はSNSにもたくさん投稿されています。
・「一芳」
2018年、浅草に日本第1号店がオープンしたタピオカのお店です。
台湾ではフルーツティーでメジャーなお店です。
定番の黒糖タピオカラテだけではなく、フルーツティー関係がおいしいと評判のお店です。
・パールレディの姉妹店「茶Bar」
2018年にオープンした日本生まれのタピオカのお店です。
「のむ・かむ・楽しむ」をモットーに、パールレディはタピオカよりお茶を追求したお店です。
雰囲気もちょっと大人っぽいですね。
まだほかにもありますが、近年勢いよく出店しているのがよくわかります!
それぞれのお店のこだわりを見つけに、タピオカを飲み比べて「タピ活」なんていうのも楽しそうですね!
タピオカのまとめ
日本でも世界でも多くの人に愛されているタピオカ。
いつものカフェもいいけれど、ちょっと小腹の空いたときにはタピオカティーもおすすめです。
タピオカドリンクのお店はそれぞれがオリジナリティをだすためにいろいろな工夫をしています。
SNS映えが必須の今はタピオカの容器も重要なアイテムになっています。
もちろん、ストローなどの店舗必需品も重要ですね。
木村容器では、お店様のご要望をお聞きし様々な容器をご提案することができます。
気になった方は是非、木村容器のパッケージコンシェルジュにご相談ください。