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外食から中食へ 変えられない時代の変化 その2|時代の潮流

外食から中食へ 変えられない時代の変化 その2|時代の潮流

現代の家庭の食卓

日本の食卓は近年大きくさま変わりしてきました。
家で手作りして食べる家庭は少しずつ減少しており、食費における割合では約50%となっています。

しかし外食の占める割合はバブルの崩壊とリーマンショック以降縮小傾向にあります。

人は、家族はどこで食べているのでしょう?!

このような風潮の中、拡大しているのが、惣菜市場です。
つまり「中食」です。
2017年度の惣菜市場規模は10兆円とも言われており、今後も成長が見込まれています。

食市場が多様化する中、ここでは特に総菜市場で表されている「中食」の進歩について取り上げます。

中食 外食 パーティー

変化する日本の食市場 外食から中食へ

時代とともに大きく変化する食市場ですが、近年食品小売業界で注目されているのが「中食」市場です。

中食とは、お店で調理されたものを自宅に持ち帰り、家で食べることをいいます。
レストランや居酒屋で食事をする外食と、スーパーなどで食材を購入し、家で調理をして食べる内食の中間ということで「中食」ということばが生まれました。
中食についての詳しい情報は時代の潮流 外食から中食へ その1をご覧ください。

中食市場が拡大している理由は、単身世帯と共働き世帯の増加と言われています。
時短のため、また外食よりも低価格でお店の味が食べられるという不況を反映した理由も挙げられます。

また毎日の食卓に変化をつける意味合いで中食を利用するケースも多くなっています。

こうした変化に合わせて、スーパーでは店内で手作りしたお弁当や総菜の売り場を増やしたり、飲食店はテイクアウトメニューを充実させているようです。

場所柄、木村容器にもそうのような相談は多々あります。

中食の多様化

中食の需要が高まる中、「総菜」は食品小売業界で経営戦略上重要な商材となっています。

ここでいう「総菜」とは、家庭や職場、屋外などに持ち帰ってすぐに(調理加熱することなく)食べられる、家庭外で調理・加工された食品のことです。
例として、弁当、おにぎり、調理済み麺類、サンドイッチなどの「調理パン」(菓子パンを除く)、煮物やサラダ、低温殺菌された「袋物惣菜」など多岐にわたります。
ちなみに、日持ちのするレトルト食品や冷凍食品は含まれません。

以前は出来合いの総菜というと、手作りよりおいしさが劣るという印象がありましたが、食品小売各社は、菜の研究・開発に力を入れていて品質や味はおどろくほど向上しています。
スーパー・コンビニではこの総菜をさらに売るために、店で買った惣菜を店内で食べられる「イートインコーナー」を積極的に取り入れています。
ここで気軽に食事をしている方も、まま見受けられますね。

激化するイートイン競争

テイクアウト 中食

「惣菜白書」によると、総菜の市場規模で1位はコンビニで、30%となっています。
店舗数が多いというのも理由の一つですが、前年の売上に対する伸びを見ても、スーパーが3.6%に対してコンビニは5%の伸びとなっています。

以前から焼き立てパンを店内で食べられる店や、数席程度のイートインコーナーを設置したミニストップはありましたが、総菜需要の増加に対して、店舗の二階フロアに50‐100席のイートインコーナーを設置するコンビニも登場しました。

そのようなイートインコーナーには、無料、有料のドリンクサーバー、電子レンジ、調味料、箸やスプーンや食器が置いてあることもあり、中食と外食の中間のような存在になっています。

イオンやサミットでも、イートインコーナーの席数を増やして店舗の出入り口付近の目立つ場所に設置したり、惣菜売場で少量の「量り売り」を導入するなど、単身者の個食需要にも柔軟に応えようとしています。

品質や味にこだわったお惣菜を、居心地の良いイートインで食べるという新たな中食の拡大は、外食から中食への変化を一層加速させる可能性もあります。

中食をさらに魅力的にするには

スーパーやコンビニのイートインコーナーが充実する中、少し性格の違う「グローサラント」がニュースで取り上げられました。
英語のグローサリー(食料品店)とレストランを組み合わせた言葉です。

アメリカでは、食品スーパーの売場で買った食材を渡して厨房で調理してもらう「グローサラント」という業態があります。

日本でも、イオンリテールが2017年に開業させた商業施設「イオンスタイルumie」では精肉売場で販売する肉を使用したステーキや、鮮魚部門で販売している魚を使用した海鮮丼が人気です。

家に持ち帰って食べる従来通りの中食も、手作り感のあるおいしい料理の研究が進んでいます。半調理品のような形で販売し、最後は家でレンジ加熱して完成ということも可能になっています。

こうした傾向からも分かるように、消費者は、より一層手作りに近い鮮度やおいしさ、見た目を総菜に求める傾向にあり、こうしたニーズに応えることが今後の成長のカギになってくるものと思われます。


そして実際に食べるときに重要なのが容器です。
どんなにおいしい料理でもチープな印象の容器で食べたのではおいしさも半減してしまいます。
食器に近い印象の総菜容器や、最後にレンジ加熱することのできる容器、美しく盛り付けられる容器など、中食を魅力的にするために容器選びは非常に重要で、この容器も年々進歩しています。

木村容器は、バリエーションに飛んださまざまな容器をご用意しています。
ぜひ当社のパッケージコンシェルジュまでご相談ください。

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