紙コップは使い捨て容器ですので、長時間使用を想定しておりません。
使用される中身に柑橘系の成分や酸性、油性など含まれる内容により不適合の場合がございます。
PEとはポリエチレンの略です。
紙には耐水性がないので、ほとんどすべての紙コップは内側にポリエチレンをコーティングしています。
それによって中の液体が染み出ないようになっているわけです。
内側だけにコーティングを施したもの以外に、結露に強くするために両面をポリエチレンコーティングした紙コップもあります。
アルコール飲料や油性の食品、薬品などは浸透性が強いので、長時間入れておくことはできません。
紙コップの内側は、耐水用のポリエチレンでコーティングされていますので、短時間であれば紙に浸透することはありません。
しかし長時間これらの液体を入れておくと、紙の断面が露出した部分や、普通は漏れない紙コップの底の接合部分などから浸透して漏れ出す可能性がありますので、長時間の使用はできません。
また、うがい薬のヨウ素と紙に含まれるデンプンが反応して紫色に変色する場合がありますが、品質に問題はありません。
紙コップの原材料には、食品衛生法に適合した紙とポリエチレンのみを使用しておりますので、有害物質が出る心配はありません。
ポリエチレンが加熱によって溶け出す温度は110℃前後です。
通常の飲料でポリエチレンが溶け出ることはありませんが、油性のものを入れて加熱したり、電子レンジ、オーブン、オーブントースターなどで加熱すると110℃以上になり、ポリエチレンが溶出することがあります。
しかしその場合でも、体内に入っても人体に影響を及ぼす分量ではなく、吸収されずに体外に排出されますのでご安心下さい。