ワックスペーパーとグラシン紙の違い
ワックスペーパーとグラシン紙・・・
分かっているようで分かっていない。
使い分けているようで、使い分けられていないものかもしれません。
しかしお菓子作りなどをする方は結構使うものではないでしょうか?
今回は、先回に引き続きワックスペーパーに関してのコンテンツ、
ワックスペーパーとグラシン紙の違いについて特集してみます。
このコンテンツがお菓子作りが好きなひとの助けになれば嬉しいです!!
ワックスペーパーとは?!
「ワックスペーパー」とは、紙にワックスを染み込ませたものをワックスペーパーと言います。
ですからまず原紙(紙)があります。
そしてその原紙(紙)にワックスをコーティングしてワックスペーパーが出来上がります。
ですからワックスペーパーのデザインは様々です。
このように原紙(紙)はさまざまな紙にワックスがコーティングされますが、そのようにワックスを染み込ませると耐水、耐油、防湿性のある紙になります。
ワックスペーパーにはワックスがコーティングされている・・・・と考えると少し怖くなる人もいるかもしれません。
安心してください。履いてますよ!!(古い)
ではなく、勿論日本の製品であるならば衛生基準を守っているはず!
食品に使用するワックスペーパーには、口に入っても安全なワックスが使用されているのです。
調べて分かったのですが、ワックスペーパーはお菓子作りなんかよりも工業用に使用されることが多いそうです。
耐水、耐油、防湿性があることから、金属の部品とか釘などが錆びないように梱包する防錆紙(ぼうせいし)として使われているそうです。
紙コップもそうですが、思わぬところで使われているんですよね!
紙って大事なんですね。
グラシン紙とは?!
「グラシン紙」とは原料のパルプ(紙の元)を特殊な機械ですりつぶしてドロドロにしたあと薄くすいて、その後高圧のローラーで何度もプレスした紙のことです。
このような工程を踏んで紙にしますので、紙の繊維が細かく隙間がなく密度が高い紙になります。
また、何回も圧(プレス)を掛けているのでほぼ凹凸がないツルツルの紙になります。
グラシン紙を触ってみるとツルツルしているので表面に何かが塗ってあるのかと思えますが、実は何も塗っていないんです。
ただの紙をあんなにツルツルにしてしまう高圧のローラーってすごいです。
というわけで、二つ紙の違いをまとめると、グラシン紙はただの紙、ワックスペーパーはワックスを染み込ませた紙ということです。
違いは製品化するために加工の方法が違うということです。
特徴はどちらも耐水・耐油性があること、表面に物がくっつきにくいということが分かりました。
それぞれの適した用途
ワックスペーパーの使い道とは!?
前述したようにワックスペーパーは水や油を弾くので、クッキーやスコーンなどの油分の多いお菓子を包んだり箱に入れたりする時、ワックスペーパーに包むと油染みが防げます。
写真のような、手がべたべたになりそうなドーナツを包むのに最適ですね。
ただ、ワックスペーパーはワックスを塗布したものです。
そのワックスは60℃くらいで溶けてきて紙から染み出してしまうので、もし熱いドーナッツなどをワックスペーパーで包む場合は、冷めるまで待ってから包みましょう。
またワックスペーパーが熱に弱いということは、オーブンとかで使ってはいけないということにもなります。
これを天板に敷いてクッキーを焼いたら、あーどうなるんだろう・・・・。
ワックスで揚げたクッキーみたいになるのでしょうか・・・想像したくありません。
話を戻します、インスタグラムなどでお弁当の写真を見ると、お弁当の仕切りとか、サンドウィッチを包むのにワックスペーパーを使っている方が多いみたいです。
そのせいかお店に行くと、大人っぽいのから子供が喜びそうなものまで、いろんな柄のワックスペーパーがありました。
しかしワックスペーパーをラッピングに使う時に、そのワックスペーパーに文字を書こうとすると、紙にワックスが染み込んでいるのではじいてしまって上手に書けませんでした。
それからワックスペーパーにはテープがくっつきにくいです。
全くくっつかないわけではないですが剥がれやすいので、心配な方はかわいい紐で結んだりねじったりするとよさそうですよ。
グラシン紙の使い道とは
グラシン紙もワックスペーパーと同様ラッピングに使われています。
グラシン紙は薄くても丈夫ですから、透け感を生かしたおしゃれなラッピングができます。
このグラシン紙も表面がツルツルなので文字を書くのには適していませんが、油性ペンなら書くことができました。
しかし油性ペンでは匂いがしますよね!
無理して何か書かなくても十分かわいい紙がたくさんあるので、文字が書きづらいことはあまり問題にならないと思いました!
先ほど述べたようにグラシン紙は紙そのものなので、熱いものを包んでも何かが溶けるとか心配はいりません。
ですから暖かいものを包むならグラシン紙ですね。
オーブンやトースターには使えませんが、蒸し器には使えます。
蒸しパンなどにはグラシン紙を使ったグラシンカップが使われていることが比較的多いと言えます。
もしクッキーなどをオーブンで焼くときに使うなら、このグラシン紙にシリコン樹脂加工したクッキングシート、または焼きに特化したベーキングシートなどがありますのでそれら商品を使うことをお勧めします。
※詳しくはワックスペーパーとオーブンシート どこがどのように違うの?!をご覧ください。
まとめ
今回は見た目が似ているけど加工が違うワックスペーパーとグラシン紙という二つの紙についてまとめました。
ぜひこのコンテンツを参考にして、ワックスペーパーやグラシン紙の耐水性や耐油性を生かして、お菓子作りや素敵なお弁当作りに使いこなしましょう。
木村容器では、お店の雰囲気に合わせて選べるいろいろな紙をご用意しています。
またお菓子作りに適した容器や道具などさまざまご用意しております。
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