コロナ禍でのハンバーガー人気
長引くコロナ禍で、働きかたや人付き合いなど、私たちの生活の様々な面が変化しています。そして、私たちの「食」の形も大きく変わりました。
リモートワークをしながら自宅で昼食をとる人や、外食を控えて、テイクアウトやデリバリーを利用する人が増えています。
そのテイクアウトやデリバリーのメニューの中でも、コロナ禍でハンバーガーの人気が大幅に上昇しています。このハンバーガー人気を追い風に、ハンバーガー店の新規出店が増えています。
例えば、店頭広告がたびたびSNSで話題になるバーガーキングは、コロナ禍に入った2020年3月以降、恵比寿ガーデンプレースや新宿京王モールなど、コロナ禍で人出が減少している地点にある7店舗を閉鎖し、新たに37店舗をオープンさせました。
また、2021年5月にオープンした「Lucky Rocky Chicken(ラッキーロッキーチキン)」では、メインのバターミルクフライドチキンと、そのチキンを使用したハンバーガーを提供しています。
すでにたくさんのハンバーガー店が営業している中、コロナ禍でさらに新たなハンバーガー店の出店が増えているのはなぜでしょうか?
この記事では、コロナ禍にハンバーガー店が増えている理由と、ハンバーガーのテイクアウトやデリバリーに向いている容器についてもご提案したいと思います。
コロナ禍でハンバーガー店が増加している4つの理由
度重なる自粛要請によって、多くの飲食店が売上の減少に悩まされています。
そんな中、ハンバーガー店が増えているのはなぜでしょうか?その背景には、リモートワークや休校などのコロナ禍ならではの食事情が関係しているようです。
ここではその理由を4つ挙げてみます。
【その1】ハンバーガー店はテイクアウトやデリバリー率が高い
ハンバーガーはもともとテイクアウトやデリバリー率が高いメニューでした。
そのためコロナ禍で店内での飲食を控えるお客様が多いなか、売上を維持することができたのです。
一例として、ハンバーガー大手のマクドナルドを見てみましょう。
2020年度の客数は8.5%減少したものの、ファミリー層のテイクアウトやデリバリーが増えたため、客単価は16.7%増加しました。営業利益は前期と比較すると、11.7%増という結果になりました。
そして依然としてコロナ禍は長引いています。
そのため店内飲食がメインだったファミレスや居酒屋の中には、業態転換をしてハンバーガー店をオープンさせているところもあります。
ファミレスや居酒屋で使用していて仕入れが強い食材を使ったハンバーガー店を出店しているのです。
【その2】家での昼食に選ばれるハンバーガー
コロナ禍でまず大きな変化を経験したのは、学校に通う子どものいる家庭でした。
いきなりの休校で、毎日子どもが家で昼食を食べることになったのです。
またリモートワークをする人も、家で昼食を食べることになりました。
このように昼食を家で食べる人が増えたことで、主婦にとっては毎日家族のお昼を作ることが大きな負担となっているという声はよく耳にします。
その負担をカバーするために、平日の昼にテイクアウトやデリバリーを利用するケースが急増しました。
食卓のメニュー出現率を調査したインテージ・キッチンダイアリーによると、2020年に前年と比較して食卓出現率が増えたメニューの第一位が、ハンバーガー・ホットドッグとなっています。
続いてピザ、丼物と続きますが、学校の休校期間中だった2020年前半は、ハンバーガー・ホットドッグの出現率が特に高くなっています。
このことから、家での昼食に子どもがいる場合、ハンバーガーは特に売れるということが分かります。
そのことを裏付けるように、前述したバーガーキングが新たにハンバーガー店をオープンしている場所は家族連れが多い大規模なショッピングモールが多くなっています。
【その3】ハンバーガーは楽しみを提供する
コロナ禍になって、自宅で料理をする人が増えました。
しかし「内食疲れ」を感じる人も増えてきました。
それに伴い、家では作らないような、よりエキサイティングな選択肢をテイクアウトやデリバリーに求める人が増えています。
その点ハンバーガーは、サンドする具材や組み合わせるソースなどによって多様性を生み出すことができるため、食べる楽しみを提供してくれるメニューと言えます。
中には黒毛和牛のパティをサンドしたハンバーガーや、追加料金でハンバーガーのパティをラム肉に変更できるなど、グルメな人も満足なハンバーガーもあります。
レジャーが制限されている今の状況で、食に変化を付けてくれるハンバーガーはちょっとした気晴らしとして人気があるのです。
【その4】苦戦する飲食店がハンバーガーを活路に
新たなことを始めるには投資が必要となりますが、すでに自社で扱っている食材をハンバーガーに使うという新発想で、飲食店がハンバーガーを始めるという事例もあります。
居酒屋大手の鳥貴族ホールディングスは、焼き鳥専門店の利点を生かして、チキンバーガー専門店「トリキバーガー」を8月にオープンしました。
焼き鳥専門店らしい「焼き鳥バーガー」「つくねチーズバーガー」など、個性的なメニューもあります。
冒頭で触れた「Lucky Rocky Chicken(ラッキーロッキーチキン)」は、ロイヤルホストなどを運営するロイヤルHDがオープンさせたファーストフード店です。
このようにコロナ禍で苦戦する飲食店が、新たな活路としてハンバーガー店をオープンさせるケース増えているようです。
ハンバーガー店で成功するには
ここからは、これからハンバーガー店を始めようかと考えておられる方々が、新規開店の前に押さえておくとよいポイントを幾つか考えてみましょう。
マクドナルドなど、すでに知名度のある万人向けハンバーガーチェーン店と共存するには、お店独自のこだわりで違いを出すことが不可欠です。
例えば、今は健康志向の人が増えています。そしてコロナ禍になってさらに健康意識は高まっています。ハンバーガーを食べたいけれど、健康も気になるというお客様のために、ソイパティや低糖質のパンなどを選べるようにするなら、健康意識の高い客層が来店する可能性が高くなります。
また、「食の安全」に敏感な消費者も増えています。
特に未就学の子どものいる家庭では、農薬や食品添加物に敏感になる傾向があります。ファミリー層が多い地域では、国産の肉や有機野菜など、安心かつ安全な食材をアピールすることも、お店の魅力を高める一つの方法です。
先ほど取り上げた「食の楽しみ」としてのハンバーガーの魅力も大切です。
ハンバーガーはパティや野菜、ソースやフレーバーの組み合わせによって新しい味を作りやすいメニューです。
期間限定のメニューを考案し、年間を通して様々な楽しみを提供することで、リピーターを増やせるでしょう。
ハンバーガーのテイクアウト・デリバリー容器でも個性を主張
ハンバーガーの素材や味の他に考慮できるポイントは、容器です。
個性的な包装容器は、手にしたときのワクワク感があり、他店と差別化するうえでも重要です。
特にハンバーガー店の競合が多い地区では、オリジナルデザインの容器を使用し、容器も「広告の一部」ととらえて選ぶことをお勧めします。
また、デザインの他に環境に配慮した容器を選ぶことも重要です。
ハンバーガーのテイクアウトやデリバリーでは、ハンバーガーの他ポテトやサラダ、ドリンクなどをセットで提供することが多いでしょう。
個々の商品に包装容器をたくさん使用すれば、当然ながらゴミもたくさん出ます。
ですから分別しやすく(捨てやすい)、環境に優しい容器を積極的に使用するなどの工夫をしましょう。
一例として、リサイクル率の高い段ボール素材のクラフトランチボックスがあります。
詳しくは今注目の素材 マイクロフルートとはなんですかをご覧ください。
クラフトランチボックスにはハンバーガー容器や、チキンやサラダを入れられる容器があります。
マイクロフルートと呼ばれる薄い段ボールを使用したこの容器は、耐水・耐油加工が施された紙を使用していますので、油分のある料理を盛り付けても問題ありません。
また段ボールなのにカラフルなオフセット印刷をすることができるという特徴があります。
段ボールのようなクラフト容器は、ナチュラル、オシャレというイメージがあり、女性にも人気があります。
下地がクラフトの色なので、一色だけの印刷でもお店のイメージに合わせたおしゃれな容器を作ることができます。
詳しくは木村容器のパッケージコンシェルジュにご相談ください。
まとめーコロナ禍でハンバーガー店が増えている理由
コロナ禍でのハンバーガー人気は、テイクアウトやデリバリーのしやすさ、また昼食を家で食べる人が増えたことによる昼食需要といった様々な理由があることが分かりました。
今現在も、テイクアウトやデリバリーにも向いているハンバーガー市場は拡大しています。
木村容器では、ハンバーガー向けの容器を多数ご用意しております。ご依頼に応じてオリジナルデザインの容器の制作も承っております。
これから新規にハンバーガー店を開業しようかと考えておられる方、自店のオリジナルハンバーガーをテイクアウトやデリバリーにしたいと考えておられる飲食店経営者の方々は、木村容器のパッケージコンシェルジュに是非ご相談ください。